仕事に役立つオノマトペ

2021.07.15

午後の眠気は「スーーーッ ハッ」で発散

オノマトペ6:昼食後に睡魔が襲ってきたとき

ランチ後のデスクワークでは、気を張っているつもりでもつい眠気が……。でも、呼吸をイメージした簡単なオノマトペを試してみれば、その場でサッと解消できそうです。

「スーーーッ」のイメージで 
脳に酸素を送る

眠気を飛ばすためには、脳に酸素を送ることが大切です。腹式呼吸にオノマトペの要素を取り入れたアクションで、頭をスッキリさせましょう。
まず、「スーーーッ」と言っている気持ちで、お腹がぷくっとふくらむまで、たっぷり息を吸い込んでいきます。このときに、脳に酸素が送られます。

ここでのポイントは、実際に「スーーーッ」と言うわけではなく、あくまでイメージをもつこと。実際に声に出すと、しっかり息を吸い込むのが難しくなってしまうからです。




腹筋を使って息を吐くことで
自然と背筋が伸びる

息をたっぷり吸い込んだら、今度は口から思い切り吐き出します。お腹の奥から絞り出すように腹筋に力を入れ、「ハッ!」と口から力強く息を吐ききるのがコツです。
イメージとしては、和田アキ子さんが『古い日記』という曲で発する「ハッ!」というシャウトを思い浮かべるといいでしょう。イメージがわかない方は、検索してみてくださいね。

腹筋を意識して「ハッ」と言うことで、背筋が自然とピンと伸びます。この動作も、眠気を振り払うのに役立ちます。



藤野良孝
FUJINO YOSHITAKA

朝日大学保健医療学部教授、早稲田大学オープンカレッジ講師。国立大学法人総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了後、文部科学省所管独立行政法人メディア教育開発センター研究開発部助教などを経て現職。スポーツやビジネス、日常生活で使われるオノマトペの効果について多角的に研究し、テレビやラジオ、講演などを通じて普及に努めている。著書に『運動能力がアップする「声の魔法」』①~③巻(くもん出版)、『脳と体の動きが一変する秘密の「かけ声」』(青春出版社)など多数。

文/横堀夏代 撮影/ヤマグチイッキ イラスト/岩並明里