仕事のプロ

2021.07.20

仕事にやりがいは必要?見つけ方は?やりがいが感じられない理由・対処法・見つけ方

人生の大半の時間を費やす仕事で充足感を得るための視点

生活のために仕方なく仕事をしている、仕事はお金を得るための手段と割り切っている人がいる一方で、仕事そのものに喜びや充足感を持って働いている人もいる。やりがいの有無で仕事はどう変わるのか、そもそも仕事のやりがいとは何か。やりがいを感じられない理由やそんな時の対処法、やりがいの見つけ方について紹介していく。

仕事に「やりがい」は必ずしも必要ではない?

仕事のやりがいとは、前向きな姿勢で仕事に取り組めていて、その結果として成果や報酬を得られている状態です。ここでいう「報酬」とは給料のような金銭的なものだけでなく、お客様や同僚からの感謝や達成感なども含みます。

仕事にやりがいを感じなければいけないわけではありませんが、やりがいを持って働けていると得られるものとして、「自己肯定感」や「モチベーション」「手ごたえ」などがあります。また意欲が高い社員と低い社員では生産性が倍以上違うというデータも。人生においてかなり長い時間を仕事に費やすことになるなら、お金のために仕方なく働くよりも、前向きに充足感を持って働ける方がいいでしょう。




仕事にやりがいを見いだせない理由

仕事にやりがいを見いだせない理由として、何等かのアンマッチが発生していることが考えられます。どこにアンマッチが生じるとやりがいを感じられなくなるかは、自分が仕事の何を重視しているかで異なりますが、原因となる要素として主に以下の6点があります。1つずつ詳しく見ていきましょう。



仕事のマンネリ化

同じような仕事が何年も続いている場合は、新鮮さを感じられずに飽きてしまいやすいもの。特にルーティンワークでは創意工夫の余地がない場合が多いので、「自分じゃなくてもいいのでは」と感じてしまい、モチベーションを保ちにくくなってしまいます。また、仕事を通して新しい知識や技術を身に着けてられている実感がないと、今は良くてもこの先キャリアを積み上げていくことができるのか、会社に居場所はあるのだろうかと不安になってしまうかもしれません。



自己の能力を発揮できる場面が少ない

仕事内容と自分の適性にアンマッチを感じる部署に配属されたりすると、強みを生かせず結果を出すことができません。それどころか期待されたアウトプットが出せずに自信を失くしたり、ミスをして叱られたりすることが続くと精神的にもつらくなってしまいます。また仕事の裁量がなく指示通りに進めるだけという場合も、自分の力を発揮する余地がないため、信頼して任せてもらえていないと感じてしまい、前向きに取り組むのはなかなか難しいもの。



正当な評価がされていない

頑張って仕事に取り組んでも評価されなければ、自信や自己肯定感が得られません。特に自分も同じかそれ以上の成果を出したにも関わらず、同僚や後輩だけが評価されたと感じてしまうと、マネジメントに対する不信感につながり、その会社で働くことにやりがいを感じられないということにもなりかねません。



仕事に見合う対価を得られていない

昇給や報酬は最もわかりやすい評価基準であり、お金を得ることは大きなモチベーションにつながりやすいもの。成果や担っている責任に対して見合う対価を得られなければ「やりがい搾取」と受け取ってしまい、「頑張るだけムダだ」という思考を生み出してしまう可能性も。



人間関係がうまくいっていない

「職場の課題の8割は人間関係」というくらい、良くも悪くもモチベーションや仕事そのものに大きな影響を与えるのが人間関係です。一生懸命仕事に取り組んでいても上司はめったに褒めてくれない、同僚をサポートしてもやって当然という態度で感謝や労いの言葉がないという関係性では、仕事に対する意欲や結果にマイナスの影響も。



プライベートの時間が取れない

モチベーション高く仕事をし、成果につなげるためには心身ともに健康であることが第一です。そのためにはプライベートの充実は不可欠。多忙すぎて休日も休めない、会社のレクリエーションや講習会などへの参加を度々強要されるなどで自分の時間が持てないようでは十分リフレッシュできず、「何のために仕事をしているのだろう」と感じてしまうかも。
社外の友人と会って話したり、ゆっくり本屋を回ったり小旅行に出かけるなどで気分転換をすることが仕事に取り組む意欲の土台になりますし、そこでの発見が思いがけず仕事のアイデアにつながるケースも。プライベートの充実が、また仕事も頑張ろうという気持ちを生み出してくれます。

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仕事にやりがいを感じるポイントとは

ではどうすればやりがいを持って仕事に取り組めるようになるのでしょうか。仕事でやりがいを感じるポイントには大きく5つあります。自分がどういうときにやりがいを感じられるのかわかっていれば、ある程度自分でコントロールできるようになるはずです。



充足感・達成感が得られたとき

仕事内容そのものを好きだと感じられたり、仕事を通じて人の役に立てていると実感できて充足感が得られたりすると、仕事が苦になりません。また、与えられたタスクをただこなすのと、明確な目標を立ててその達成のために工夫したり周りのアドバイスを受けながら仕事に取り組むのでは、得られる達成感は全く違います。目標を達成することができれば自信にもなりますし、さらにもう一回り高い目標を設定して挑戦していくことが、仕事への責任感や「自分ならできるはずだ」という自己肯定感にもつながります。



成果が認められたとき

上司やチームからこれまでの努力とその成果を認められれば、達成感や喜びを感じることができ、やりがいにつながります。またその成果によって上司や顧客から信頼や感謝を得られれば貢献実感にもつながりますし、昇給昇格など評価を具体的な形で示されれば、さらにモチベーションも上がるはず。つらい思いや失敗を経験した先の成果であれば、「多少苦しい時期があってもあきらめずに努力すれば結果につながる」とレジリエンスが高くなり、周りからより頼りにされてますますやりがいを持てる、という好循環が生まれるかもしれません。



知識・能力が発揮できたとき

自分の持っている知識や能力を生かせることが仕事のやりがいにつながるという人もいます。自分の得意なことや認められたい部分を発揮できる仕事であれば、頼られたり感謝されたりして自己効力感を持つことができ、仕事が楽しく感じるでしょう。また、知識やスキルを身につけるのに時間やエネルギーを費やしてきた場合は、それまでの努力が報われた感覚を得られ、さらに自己研鑽していこうとよりやる気が高まるはずです。



自身の成長が感じられたとき

人は自分が成長し前進できているという実感を持つことでやりがいを感じるものです。上司からの「成長したね」という言葉はやりがいや向上心につながります。特に今後のキャリアビジョンを明確に持っている場合、「将来こんな風になるためにどんな力をつけていく必要があるのか」と意識して仕事に取り組むことで成長実感も得やすく、成長していくことで理想に近づけていると感じられて、ますますやる気につながっていきます。



報酬(金銭以外でも)を得られたとき

給料や賞与などお金がやりがいになっている人も多いですが、仕事に対して適正な評価を受けて報酬が得られるというのは重要な要素です。高い給与がもらえればその分自己投資やリフレッシュにお金をかけることもできます。また、仕事の報酬はお金だけとは限りません。お客様からお礼の言葉をもらえたり上司や同僚から感謝されたりすると、自分の仕事が誰かの役に立っているという実感によって仕事に誇りを持つことができ、大きなやりがいになっていきます。

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仕事のやりがいを見つける方法

今働いている環境の中でも、意識や物の見方を変えるだけで仕事に対する感じ方も変わってくることがあります。ちょっとした喜びや達成感がいつの間にか大きなやりがいになっていることも。これから紹介する仕事のやりがいを見つける方法を参考にしながら1つでも実践してみましょう。



自分にとってのやりがいとは何か?を自己分析してみる

評価や報酬、承認、成長実感など、何に対してやりがいを感じるのかという価値観は人それぞれ異なるもの。まずは自分が仕事を通してどのような時にやりがいを感じてきたか、自己分析してみましょう。もしこれまで仕事でやりがいを感じたことがないという場合は、学生時代やプライベートでの取り組みなどでやりがいを感じた経験から分析してみてください。
「人から感謝された時」や「努力や成果を認められてそれに見合った報酬が得られた時」など、自分の傾向が見えてきたら、それを今の仕事で得るためにはどうすればよいか考えていくと、モチベーションを自分でコントロールしやすくなります。



小さなことでも目標を設定する

目標があるのとないのでは仕事に対するやる気や姿勢が全く違います。達成できれば当然嬉しいですし、そのために新しい知識や技術を身に着けようと努力するので成長実感も得られます。まずは小さな目標を設定し、クリアできたら自分を褒める。その繰り返しが「自分は決めたことを実行できる人間だ」という自信につながります。
目標を達成できた時のご褒美を用意しておくのもやる気を引き出しやすい方法です。また、決めた目標を周りに共有することで、応援やアドバイスがもらえるなど、やる気を維持しやすい環境をつくることができます。具体的な数値目標を設定した方がやる気になれる、ストレッチ目標を立てた方が燃えるなど、自分に合った目標設定をするとよいでしょう。



自分の仕事への姿勢を見直してみる

「今の仕事にはやりがいがない」と決めつけてしまう前に、自分の仕事に対する姿勢を見直してみましょう。少しでも楽しめるポイントはないか探してみたり、仕事のやり方を改善したり、足りていない知識を勉強してみたりすることで、成長や評価を得ることができるはず。
まずは目の前の仕事を一生懸命やってみましょう。思いのほか仕事が進んで早く帰ることもできたし上司に褒められた、といった経験を通して達成感を味わえるかもしれません。すぐに結果が出ないとしても、前向きに仕事に取り組む姿勢は周りの人に好印象を与え、よい刺激にもなるはず。
「ベルボーイが成功してホテル王になったんじゃない。ホテル王がベルボーイから始めたんだ」というヒルトンの言葉のように、理想のありたい未来から逆算して今の仕事に取り組めば、マンネリに感じていた仕事の中にもやりがいを見出すことができるかもしれません。



成長の余地を探してみる

マンネリ化していてつまらない、成長できている実感がないなどと感じている場合は、現在の自分に足りないと感じている経験やスキル、知識や強みとして身に着けたい技術などを洗い出してみましょう。そのうえで、例えばスピードを上げる工夫ができないかなど改善点を考えてみたり、足りない知識やスキルの補完には研修制度を利用したり、社内プロジェクトへの参加を立候補してみるなど、会社を自分のスキルや知識を磨く場として捉えてみましょう。仕事に対して張り合いが持てるようになり、「次はプレゼンスキルを上げたい」など、チャレンジする楽しさも実感できるはずです。



同じ環境の周りの人と話してみる

もし一人で「仕事にやりがいを感じられない」と悩んでいるなら、周りの人にさり気なくどんな時にやりがいを感じているか聞いてみるのもオススメです。自分とは全然違った視点で仕事を捉えていることに気づけたり、仕事を楽しむヒントを得られるかもしれません。また、周りから見て自分がどんな時にイキイキと仕事をしているか、モチベーション高く見えるかなどについて意見をもらえると、新たな発見につながります。

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まとめ

仕事にやりがいを持つというと一見ハードルが高そうですが、意識を変えてやれることから少しずつでも取り入れていくことで、案外実現できそうだと思えたのではないでしょうか。最終的には転職するという選択肢もありますが、まずは目の前の仕事に一生懸命取り組んで、達成感と成長実感を得ることから始めてみてはいかがでしょうか。もしかしたら「最初からやりがいのある仕事」なんていうものは存在せず、自分次第でだんだんやりがいをつくっていくものなのかもしれませんね。



作成/MANA-Biz編集部