リサーチ

2020.09.02

働き方の変化と、生活・健康管理の関係性

睡眠の質が下がり夜型傾向に…リモートワーク推進の課題が浮き彫りに

株式会社ブレインスリープは2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が早期に発令された7都府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡)の有識者1000人(男女20~69歳)を対象に、『生活に関するアンケート』を実施。新型コロナウイルスがもたらした働き方や生活の変化から、これからの暮らしや働き方改革の課題を考察する。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リモートワークの推進が急速に進んだ。緊急事態宣言下で、リモートワークが可能な業種・職種では、これまでリモートワークに縁がなかった人が在宅勤務を経験するケースも増え、手探りで取り組むこともあったのではないだろうか。

慣れない在宅勤務で、業務の遂行や生活リズムの維持に戸惑うビジネスパーソンも多く、さまざまなメディアで在宅勤務のコツや注意点等の特集を見かけた。


緊急事態宣言が全国的に解除された後も、感染拡大の第2派・第3派を回避するための新しい生活様式として、リモートワークの継続が推奨されているが、経験から何を学び、今後にいかしていけば良いのだろうか。


株式会社ブレインスリープが発表した『「生活に関するアンケート」に関する調査』から、働き方の変化が生活にどのような影響を及ぼすのかを具体的に知ることができる。調査では、過半数が新型コロナウイルスによって働き方に変化があったと回答した。


そのうち、リモートワークが32.7%で最多、次いで時差出勤が26.2%。地域別で見ると、働き方に変化があった人が最も多かったのは東京(64.9%)で、4割近い人がリモートワークを経験したようだ。


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新型コロナウイルスの影響下で「規則的な生活を送れていない」と回答した人の割合は、働き方に変化があった人のほうが多かった。


睡眠に着目すると、全体の32.8%が新型コロナウイルス感染拡大前後で「睡眠時間に変化があった」と回答しているが、働き方に変化があったと答えた人の層では44.3%まで増加する。その内容は、睡眠時間は増えたが、起床時間が遅くなっている...という傾向が見られた。


会社に行くよりも時間の制約が少ない在宅勤務は、生活リズムが崩れやすい。特に、オンオフの切り替えがうまくいかず、ダラダラと夜遅くまで仕事をしてしまう人や、子どもが家にいると「日中はどうしても仕事にならない=夜間に仕事をするしかない」という人も少なくないため、夜型に移行しがちなのではないあろうか。


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新型コロナウイルスの影響を受けた後に「睡眠の質が下がった」と回答した人も11.1%にのぼった。この割合も、働き方に変化があったと答えた人の層のほうが高くなる。「よく眠れない」以外に、「めまいがする」、「首筋や肩がこる」、「目が疲れる」、「食欲がない」等の回答があり、不眠以外の不定愁訴も多いようだ。また、これらが相互に悪影響を及ぼしあっている可能性もある。




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先行きが見えない新型コロナウイルスに対する不安で「よく眠れない」等もあるだろうが、働き方の変化や環境の変化がストレスとなり、睡眠や生活に及ぼしている影響も甚大と考えられる。


企業の生産性維持のためには、会社がリモートワークに対応できる体制を整えることも重要だが、ビジネスパーソンに在宅勤務に対する慣れや体制がないと、個人の生産性も落ちてしまう危険性がある。在宅勤務を含むリモートワークでは、目標を持って計画的に、自己裁量で業務を遂行する能力が求められる。


加えて、この調査の結果からは、意識的に生活リズムを整える必要があることがわかった。夜型生活や睡眠の質の低下は、心身の不調に繋がりやすいため、リモートワークでは特に要注意だ。


感染予防のためには免疫力アップが必要なので健康管理は重要な課題であり、生活の乱れから心身の健康状態が良好でなくなると、仕事の生産性も落ちてしまう。これからしばらく続くであろう新型コロナウイルスとの共存生活ではもちろん、収束後に働き方改革でリモートワークが拡大したときにも、必ず意識すべきポイントの一つといえるだろう。




【出典】株式会社ブレインスリープ 『「生活に関するアンケート」に関する調査





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作成/MANA-Biz編集部