リサーチ

2017.04.27

年下上司とのうまい付き合い方とは?

部下が抱く本音から考える対処法

年功序列制度はもはや過去のものとなりつつあり、年下の上司のもとで働くミドル世代の数が増えてきている。 年下上司と仕事がしやすい、またはしづらいと感じる点を把握し、仕事を円滑に進めるために生かしたい。

エン・ジャパン株式会社が実施したアンケートによると、ミドル世代(35歳以上)の66%が年下上司の元で働いた経験があると回答した。40代後半以上になるとその割合は7割以上になる。
 
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また、年下上司との仕事経験について、6割が「仕事がしづらい」と回答している。30代後半の人のみ、「仕事がしやすい」と答えた数の方が「仕事がしづらい」を上回っているが、40代前半以降は、どの世代も「仕事がしづらい」の回答が6割前後を占めている。
 
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「仕事がしづらい」理由として1番に挙げられたのが「人の使い方が下手」という、マネジメント能力の低さを指摘しているものだった。一方、「仕事をしやすい」と感じた年下上司の特徴は、「謙虚な姿勢」と「人の意見を柔軟に受け入れる」が上位に挙がった。「仕事がしづらい」理由の3位に「人の意見を受け入れない」が入っていることからも、部下の意見も受け入れる柔軟な姿勢が支持されるようだ。
 
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この結果から見えてくるのは、年下上司に「マネジメント能力があり、謙虚で柔軟な姿勢」を求めているということだ。マネジメントは管理職の主要な仕事のひとつであるので当然と言えるが、部下に対する姿勢として「謙虚」「柔軟」というワードがあがることに注目したい。
 
 
また、部下側が年下上司と仕事をする際に気をつけていることとして「敬語を使う」「呼び捨てにしない」という回答が目立った。
 
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つまり、年齢に関係なく、役職の序列を一番に考えて上司に接しようと意識しているということだ。部下自身が上司とのコミュニケーションに礼儀を意識しているからこそ、年下の上司にも謙虚に部下の意見に耳を傾ける姿勢を求めているともいえる。
 
年下上司も、役職を笠に着ずに相手を尊重してコミュニケーションをとることが、年齢の差を障害とせずに仕事を進める手段となるだろう。マネジメントはきちんと行ったうえで、部下の対応にも気を配る。それが「デキる上司」として差がつくポイントだ。
 
 
(出典)エン・ジャパン株式会社プレスリリース「ミドルの6割が年下上司の元で働いた経験あり。実際に働いた感想は…??―『ミドルの転職』ユーザーアンケート集計結果―」をもとに作成

 

 
作成/MANA-Biz編集部