ライフのコツ

2013.08.26

パズルの選び方・あそび方

多面的なあそび方で身につける図形構成力

手や指先を使って、決まった場所にはめ込んでいくパズルあそびには、絵を観察して記憶させるイメージ記憶や瞬間的な記憶、直感・ひらめき・瞬間的に処理する能力なども必要になるので、脳をバランスよく刺激します。

スプーンを使って食事ができるなど、道具を上手に使えるようになったり、積み木を二つ以上積み上げることができるようになる1歳過ぎくらいに「初めてのパズル」
この頃から、個々の大きさ、形の違いを見分けられるようになります。たくさんの達成感を体感させて上げたい時期でもありますので、こどもの手でも持ちやすく、組み合せたり、重ねたりしてもすべらない材質を選び、自分ひとりでできた喜びをたくさん感じさせてあげましょう。


手の運動発達と知能の発達が密接に関連してくる2歳頃から、自分でやりたい気持ちを達成できるジグソーパズルを
2歳頃になると目と手の連携を深め(協応性)、想像を働かせてあそぶようになるので、組み合わせてつくりあげるジグソーパズルで楽しくあそべるようになります。

最初は、全てのピースを使って一つの絵柄ができあがる簡単なものがよいでしょう。2歳頃は10~20ピース、3歳頃は20~40ピースが目安になりますが、 こどもの好きな絵柄にすると、チャレンジする気持ちも高まり、予想以上のピース数のパズルもできるようになります。

ピースが増えると途中であきらめてしまうこともあります。そのときは「一緒にやろう」「後で続きをやろう」などの声がけで、こどもの挑戦する気持ちをサポートしましょう。また、ピース1つを持って「これはどこかな?」という投げかけを行うことで、部分と全体の関係が見えるようになってきます。

パズルは空間認識力を高め、あそびながら学べるとてもよい素材です。楽しく挑戦できるように完成を急がず、そのこのペースでチャレンジをさせてあげましょう。


基本図形の形をした絵のない図形パズルにも挑戦してみましょう。
図解パズルには、
(1)円や三角など基本図形のものが分割してあり、再構成するもの。
(2)三角や四角、平行四辺形などのピースで、それらを組み合わせて新しい形をつくるもの。

(1)は比較的易しいので2歳くらいから取り組めます。折り紙で正方形を分割して代用することも可能です。三角や丸の折り紙もありますので、折り紙を購入してつくれば、いろいろなバリエーションのパズルができます。

(2)は少し難しいので4歳頃からの挑戦になるでしょう。
 


何度もやっているうちに置く場所を覚えます。そんな成長が見られる4歳頃からは難易度が高まるパズルにもチャレンジ
パズルのピース数や置く場所を変化させてバリエーションが楽しめるパズルもありますので、平面のジグソーパズルだけでなく、立体や変形のパズルにチャレンジしてみてもよいでしょう。また、家族でパズルづくりにチャレンジすることも楽しいあそびになります。

自分でつくるパズルは、つくる過程を楽しみ、できた道具をいつくしむ気持ちも育てます。また、純粋に難しいパズルが欲しい、そんなときは、カレンダーなどの絵を分割して再構成してみてください。切る作業もこどもに任されば、全体の絵との関係性を考えながら再構成できますので、より学びが深まります。