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働き方用語辞典 「パラダイムシフト」

公開日:2024.3. 7

執筆:コクヨコラム編集部

#イノベーション #働き方用語辞典

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働き方用語辞典 「パラダイムシフト」

パラダイムシフト

それまでの規範となる概念や価値観などの常識が大きく変化すること

「パラダイムシフト」とは、その時代に当たり前だと考えられていた物事の見方や捉え方が、大きく変わることです。「パラダイム転換」とも呼ばれ、固定観念を破る、ステレオタイプを捨てるという意味でも広く使われています。
「パラダイム(paradigm)」はその時代に合った思想や価値観を意味し、ギリシャ語で範例を意味する「パラデイグマ(paradeigma)」に由来します。

これまで幾度となく科学や産業などさまざまな分野でパラダイムシフトが起き、そのたびに生活や社会に大きな変化を与えてきました。
しかし近年VUCAの時代では、インターネットなどのIT技術の発展と普及に加え、新型コロナウィルスのパンデミックなどの影響を受け、社会情勢や生活様式の変化のスピードが速まっています。

ビジネスシーンにおいても、これらの変化とパラダイムシフトにいかに対応していくか、適応できるかが生き残りのカギとなっています。

■近年のパラダイムシフトの具体例


―一般社会
・スマートフォン
音声通話ができる「ただの電話」から、インターネットやゲーム、動画視聴、SNS、決済など様々な機能を持つ「電話もできるマルチ機器」へと変化していった

・キャッシュレス決済
主流だった現金支払いから、クレジットカード決済へと移行し、さらにスマートフォンで利用できる決済アプリが普及したことでキャッシュレス決済が定着しつつある

・「共有する」消費スタイル
自分のものとして所有する概念から、車や家、オフィス、スキルなど必要なときに利用するシェアリングサービスサブスクリプションサービスが浸透している

―ビジネスシーン
・働き方の多様化
働き方改革やワークライフバランスの重視などにより、テレワークノマドデジタルノマドワーケーションなど、働く場所や時間にとらわれず柔軟に仕事ができる機会が増えた

・社会貢献
近年のパーパスに対する注目や、国連サミットで採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の影響で、会社の利益追求だけでなく、社会貢献への取り組みを行う企業が増えている

パラダイムシフトに対応するために、消費者の行動や流行の変化などを把握するのは当然ですが、会社の資産となる人材を大切にすることも大切です。

テレワークの導入や取得しやすい休暇制度の付与、提案しやすい風土づくりなど、働きやすい環境をつくることで社員のエンゲージメントやモチベーションが高まり、生産性アップや企業価値の向上につながるでしょう。

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