2023.7.11[ 働き方用語辞典 ]
働き方用語辞典 「ノマド」


ノマド
場所にとらわれずに仕事をする働き方
「ノマド(nomad)」とは、オフィスや自宅などの特定の拠点を持たずに、カフェや図書館、ホテルなど好きな場所で自由に仕事するスタイルのことです。
場所を移しながら仕事をする様子を、「遊牧民・放浪者(nomad)」に例えたのが由来で、そのような働き方をする人は「ノマドワーカー」と呼ばれます。
ノマドが受け入れられている背景には、働き方の柔軟化や通信環境の発展があります。
オフィスでなくとも働ける、リモートワークやABW、ワーケーションなどの働き方の登場と、インターネット環境やPC・モバイル端末の高性能化、そしてデータを共有するクラウドサービスの多様化などが合わさった結果、好きな場所で仕事をするノマドを選択しやすい環境が生まれました。
一般的に、ノマドと相性がいいのはオンラインでやりとりができる仕事や業務です。そして、働く人・企業とそれぞれにメリットがあるとされています。
■ノマドに向いている職種
- ・ライター、翻訳家、編集者、デザイナー
- ・プログラマー、SE
- ・コンサルタント、マーケター
■ノマドのメリット
―働く人にとって
- ・好きな場所や時間に働けるため、プライベートとの両立がしやすい
- ・人間関係のストレスを軽減できる
―企業にとって
- ・介護や育児などによる社員のキャリア中断を防ぎ、人材を確保できる
- ・オフィス維持にかかるコストの縮小
ノマドは「フリーランス」と混同されることがありますが、意味が異なります。ノマドは好きな場所で働く、という働く場所に焦点をあてた言葉で、フリーランスは特定の企業に属さない個人事業主という契約形態に関する言葉です。
ノマドは働く人にも企業にとっても魅力のある働き方です。インターネット環境があれば、手軽に始められるように見えますが、コミュニケーション不足や進捗管理、情報漏えいなどのトラブルに気を付ける必要があります。ノマドに適したインフラの導入や規則・ルールづくりなど、事前の環境整備を整えて導入することが成功のポイントです。