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裾野市役所

日本一市民目線の“頼りになる窓口”を目指して

窓口改善

Point1
ワンストップ窓口の導入
Point2
プライバシーに配慮した相談ブース
Point3
快適に過ごせる待合スペース

名称裾野市役所

完成年月

完成年月
2025年1月

対象面積

対象面積
約1,130

対象人数

対象面積
約100

自治体規模

自治体規模
4.9万

建築種類

建築種類
改修

裾野市では、令和4年度(2023年度)よりフロントヤード全体の改革に取り組んでいます。繁忙期における窓口混雑解消を足掛かりに、個々の窓口業務の改善を進めてきました。しかし、窓口が課ごとに分かれて配置されていたり、待合スペースが執務スペースに囲まれていたりと、来庁者にとって居心地の良い空間とは言えず、市役所全体としても縦割りで業務を処理する場にとどまっているという問題意識がありました。
フロントヤード改革を一層促進するため、裾野市は総務省の令和5年度(2024年度)自治体フロントヤード改革モデルプロジェクトに事業提案を行い、令和6年度(2025年度)に「頼りになる窓口」創出事業を実施しました。
日本一市民目線の“頼りになる窓口”を目指して、窓口のある1階を全面的に刷新しました。これにより、従来の課別カウンターを個別ブースに変更することで、複数の課にまたがる手続きも、各担当職員がブースに訪れることでワンストップ対応が可能になりました。
待合スペースは落ち着いた雰囲気で過ごせる空間にし、キッズスペースも設けています。また、打ち合わせや休憩に便利な市民スペースもあり、多様なニーズに応える空間となっています。

事例写真一覧Gallery

総合案内

正面玄関を入ってすぐの目につきやすい場所に総合案内カウンターを配置しています。目的のゾーンやフロアへわかりやすく案内することができます。

窓口カウンター

来庁目的ごとのゾーンは「手続きゾーン」「相談ゾーン」「くらしゾーン」に分かれており、それぞれ手続きのしやすさや安心感、話のしやすさを意識した空間設計をしています。

窓口カウンター

課別カウンターから個別のブースにすることで、プライバシーに配慮したスムーズな手続きや相談ができる安心感のある居心地のいい窓口となっています。

窓口カウンター

窓口の職員用チェアーは、立ち座りが多く不特定多数の職員が使用するため、コンパクトながら機能性の高いタイプを採用し、職員の業務効率と健康にも配慮しています。

待合スペース

ロビー用チェアーは、個人でも子ども連れでも居心地よく過ごすことのできる快適性が高いものを配置しています。背・座の張り地やパーツの交換が可能であるロングライフなタイプを採用し、環境にも配慮しています。

待合スペース

手続きゾーンには造作のソファーで囲ったキッズゾーンを新たに設け、お子さんが待っても苦にならない空間にしました。また子育てに関する手続きが想定されるブースは広めの設計によりベビーカーを中に入れることもできます。

ご担当者の声Voice

今回の裾野市のフロントヤード改革では、単にレイアウト変更やシステムの導入にとどまらない、“頼りになる窓口”の実現を目指しています。
“頼りになる窓口”の実現に向けた取り組みは5つの要素から構成されています。「(1)行かなくても済む」手続きを拡大するためにオンライン手続きなどのオムニチャネル化を進め、「(2)いってもすぐ終わる」窓口のためにアナログでのBPR(業務改革)を実施し、書かないワンストップ窓口を実現しました。
空間デザインにおいては、「(3)待っても苦にならない」「(4)安心して相談できる」ことをポイントとしており、居心地の良い空間を目指しました。「(5)次の時には改善されている」窓口であるためには、継続した改善改革が必要で、アンケートやシステムデータの活用を進めています。

窓口レイアウトの刷新に伴い、課題整理から空間設計を担当していただいたマーマル建築設計事務所さんとともに作り上げた新たな窓口空間には、KOKUYOさんのソファーとオフィスチェアを採用しました。デザインや座り心地に加えて窓口空間のコンセプトにあった機能性を兼ね備えられていることが重要と考え、ショールームで実物の製品を体験させていただきました。

導入後、来庁者からは、スピーディーな窓口対応に加え、ゆったりとしたソファーの落ち着いた雰囲気を高く評価していただくとともに、窓口を担当する職員からは座りやすさと、立ち上がりやすさなど機能面での高い評価を受けており、フロントヤード改革の1つのピースとして貢献していただいています。

今後も引き続き“頼りになる窓口”の実現、ひいては“頼りになる市役所”を目指して、不断の業務改革により、市民も職員も居心地の良い市役所を実現していきます。

  • 裾野市

    裾野市デジタル部 業務改革課

コクヨ担当者Comment

窓口体験調査や職員ワーキンググループを通じて、課題の洗い出しや改善に向けた多くの検討を行い、職員のみなさまと共に「頼りになる」窓口というゴールを目指しました。その過程で、空間の具体的なイメージを設定し、製品提案を通じてお話を伺いました。
住民の方々にとって心の拠り所となる「頼りになる」市役所であり続けるために、今後もご提案などを通じて応援していきたいと考えています。

コクヨ

清水 康伸

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