チェックワード

2018.02.16

デキる人の「まだまだです」は 嫌味な印象を与える?

本日のチェックワード 55「まだまだです」

「私なんかまだまだです

 今期の営業成績でトップを走っている同僚が、上司にほめられたときに上記のような言葉を口にしたら、あなたはどんな印象を受けますか? 「謙虚だな」と感心するでしょうか。それとも……。
「まだまだ」は、「まだ」を強調した副詞。自分のスキルなどを謙遜する言い方として、ビジネスの現場でよく用いられる表現です。ただし、成績トップなど明らかに「まだまだどころではない」人が使うと、嫌味にとられかねないので要注意。周りの人に「あなたがまだまだなら、私たちはかなり低レベルってこと?」と、ひねくれた受け止め方をされる場合があるからです。ほめられたら素直に「ありがとうございます」とリアクションし、今後の意気込みなどを話した方が好印象です。

この使い方で差が出る

まだまだ若手には負けられないからね。
・入社3年目でまだまだ若輩者ですので、ビシビシご指導ください。

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。