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2023.12. 1[ オフィス空間 ]
働き方用語辞典 「パーソナライゼーション」
パーソナライゼーション
個人情報や購買行動を分析し、
提供する情報やサービスを最適化するマーケティング手法
「パーソナライゼーション」とは、企業側が顧客のニーズや好み、購買傾向、行動履歴などを分析し、個々にあった商品や情報、サービスを最適なタイミングで提案するマーケティング手法のことです。「パーソナライズ(personalize・個人化する)」の名詞形で、何かを個人向けにカスタマイズすることを指します。
パーソナライゼーションが注目を集める背景には、消費者の情報源やニーズ、購買行動が一様から多様に変化したことがあります。この多様化は、やみくもに広告を打っても商品者に届きにくい状態といえます。
パーソナライゼーションは、消費者の購買行動を収集・分析し、ターゲットの行動パターンに合わせた広告やコンテンツ表示、商品提案を行います。
企業側はマーケティングの効率があがり、顧客は必要な情報が提供されることで満足度が向上し、互いに良好な関係を築くことができます。
■パーソナライゼーションの具体例
- ・ECサイトや動画サイトなどで「おすすめコンテンツ」表示機能
- ・ニュースサイトで行動履歴(何を閲覧したか)により関心のある記事を表示させる機能
- ・音楽ストリーミングサービスでの、再生履歴による「おすすめ選曲・プレイリスト」の作成
- ・個々の属性や行動履歴を基に送信するDMや送る回数・タイミング
■パーソナライゼーションに重要な3つのデータ
①デモグラフィック(人口統計学的属性)
- ・性別や年齢、職業、年収などの顧客の基本的な情報。
- ・サイトやアプリの会員登録時、SNS経由でのログイン時に個人情報を収集する
活用例:データを分析して顧客に最適なコンテンツを提供する
②コンテキスト(背景情報)
- ・使用デバイスの種類、利用する時間帯、アクセスした地域などの情報
活用例:行動範囲や居住地域を取得し、近いお店情報などを提供する
③ビヘイビアー(行動データ履歴)
- ・検索キーワードや閲覧商品、バナークリックなどの購買履歴を基にした行動履歴
- ・パーソナライゼーションに最も役立つ情報といわれる
活用例:行動履歴をもとに、興味のある商品やコンテンツをおすすめ表示する
マーケティングでパーソナライゼーションと並び使われる言葉に、「カスタマイゼーション」がありますが、意味が大きく異なります。
- ・カスタマイゼーション:顧客自らが商品やサービスを好みに合わせカスタムすること
- ・パーソナライゼーション:企業側が情報を分析・選定し、顧客にサービスを提供すること
パーソナライゼーションを効率的に実施するには、顧客の行動データをしっかり分析することが大切です。購入する時期・時間帯などのタイミングや、関心ある商品の価格帯など、顧客にあった情報を把握し適切に活用することで、購買意欲を掻き立てることができるでしょう。
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