HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「ギグワーク」
「ギグワーク」とは、単発や短時間で仕事をする働き方のことです。英語の「Gig」と「Work」を組み合わせた造語で、ライブハウスなどでの一度限りの短い演奏やセッションという意味を持つスラングのGigに由来しています。
ギグワークで働く人をギグワーカー、ギグワークで成り立つ経済圏や経済活動をギグエコノミーと言います。
ギグワークはクライアントと雇用契約は結ばず、個人事業主として業務に対する契約を結ぶ形態をとります。また、一般的に決められた時間内の労働やタスクを求められ、ノルマや納品義務が伴わないこともあるのが特徴です。
仕事を得る方法は色々ありますが、自身のスキルや知識を提供したい人が、スキルシェアのプラットフォームに登録しクライアントを探します。副業とする人もおり、得意とする能力を有効活用ともいえます。
■ギグワークが普及してきた背景
・デジタル技術の進化
IT技術の発展により、インターネットの環境が整っていればいつどこでもスマートフォンやパソコンで作業ができるようになった。また、インターネット上のプラットフォームサービスが増えたことで、仕事の発注や受注がしやすくなった。
・多様化した働き方
リモートワークや時短勤務など働き方が柔軟になっただけでなく、副業を認める企業も増えたことで、スキマ時間を利用して気軽に働きやすくなった。
■ギグワークの仕事例
・代行業:配達、家事、べビーシッター、犬の散歩、送迎、場所取り
・運送業:フードデリバリー、貨物ドライバー
・単純作業:データ入力、文字起こし、伝票整理、各種モニター、ポスティング、組み立て
・専門的な作業:ライティング、デザイン、動画制作、写真撮影、学習指導、翻訳・通訳、財務会計、コンサルティング、カウンセリング
■ギグワークを導入する企業のメリット
・人件費の抑制
雇用関係がないため給与や社会保険料、福利厚生費などが不要であり、閑散期にも継続的に雇用しなくてもいいためコスト削減につながる。
・労働力の確保
欠員や繁忙期、プロジェクト型の業務など、企業が必要なタイミングで、一時的に仕事を依頼することができ、スキルに合った即戦力を確保できる。
・生産性の向上
単純作業をギグワーカーに社外発注することによって、社員は別の業務に専念することができる。
企業にとってはギグワーカーに依頼することで単発の仕事を効率的に進めることができ、ギグワーカー本人も自身のペースで自由に仕事ができる見えるギグワークですが、トラブルが発生した場合は当事者間で解決をしなければならない点も忘れてはいけません。
また、教育や研修を行わず業務に取り組むため、品質や量にばらつきが見えることがあります。そのため、マニュアルを作成したり、業務範囲を明文化しておくとトラブルを防ぐことができるでしょう。
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