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2024.1.15[ その他 ]
働き方用語辞典 「ダークストア」
ダークストア
ECサイトからの注文を迅速に届けるために設けられた配達専用の店舗・配送拠点
「ダークストア」とは、ECサイト(商品を販売するWEBサイト)の注文を迅速に届けるための配達専用店舗で、主にネットスーパーなどで活用されています。商品の保管やピッキングや梱包、配送機能を持ち、消費者の多い場に設置することで注文から数時間での配送を可能にします。
ダークストアは、店舗のように商品が陳列されていますが配達専用のため買い物客はおらず、一般に開かれていないという違いがあり、「ダーク」ストアと呼ばれています。
■ダークストアの特徴
- ・ピッキング専用の店舗(実際の買い物客はいない)
- ・住宅地など消費者に近い立地に設置されることが多い(迅速な配送)
- ・郊外の物流センターに比べて小規模
ダークストアは海外では一般的ですが、日本ではコロナ禍による働き方や生活パターンの多様化を機に注目を集めています。生鮮食品などの日々の買い物にもオンライン注文を利用する人が増え、その結果、Eコマース (電子商取引)やクイックコマース(注文から数時間で届ける即時配達)の需要が急増しました。
ダークストアは、大型ECサイトの倉庫や物流センターに比べると小規模ですが、消費者までの物理的距離が近いためデリバリーに重点を置いたサービスで広く活用されています。
■ダークストアのメリット
閉鎖した店舗、居抜き物件の活用
- ・使用していない店舗を有効活用することができる
- ・陳列棚や倉庫、設備が揃う元実店舗・居抜き物件を活用することで低コストで開始できる
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数時間以内のスピード配送
- ・利用客がいないため、実店舗に比べ早くピッキングできる
- ・消費者により近いラストワンマイル(消費者に商品が届く物流の最後の区間)の配送拠点として設けることで、注文から配達までの時間を短くできる
商品の低価格設定
- ・物流コストの削減、メーカーから直接仕入れなどにより商品価格を抑えることができる
■ダークストアのデメリット
-
品揃えや数量の限界
- ・小規模なダークストアでは、商品の種類や数量の確保・保管が難しい
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条件に合う店舗の確保が困難
- ・消費者が多く住む需要の高いエリアで適した物件を探すのが難しい
- ・近隣への配慮が不可欠(頻繁な車両の出入り、駐車スペース)
コロナ禍でのオンラインショッピング需要の高まりとともに、元実店舗活用という意味でも増加したダークストア。ダークストアを備えるだけでは、Eコマース・クイックコマースの成功にはつながりません。効率的な仕入れ、ECサイトやアプリの管理運営、そして物流網の構築のためには、既存のサービスをうまく組み合わせ運営することも必要です。
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