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サイドハッスルとは?副業との違いやメリット
トレンドワード:サイドハッスル
サイドハッスルとは、収入を得ることに加えて、やりがいや自己成長、社会とのつながりを重視する副業の考え方。経済的不安や物価上昇を受けて、本業以外にも仕事を持つ人が増えるなか、収入を得ること以外にも目的を求めるサイドハッスルに注目が集まっている。その背景や、企業とワーカーそれぞれのメリット・デメリット、注意点について解説していく。
サイドハッスルとは? 副業との違いと「やりがい」を重視する背景
サイドハッスルは副業の別称ですが、「サイドハッスル」と表現する際には、収入を得るためだけでなく、特技を活かした自己実現や、社会貢献実感などを通して得られる充実感や人脈形成、成長実感を目的とする特徴があります。また、新たなスキルの習得や将来のスキルパスを試す機会として取り組む場合も。つまり、サイドハッスルにはお金よりも「やりがい」や「充実感」「成長機会」などを報酬として取り組める副業というニュアンスが込められています。そのため、どれだけ稼げるかよりも自分の強みを活かし、楽しみながら働けるかという点が重視される傾向があります。 アメリカでリーマンショックによる経済的不安解消のため、収入源を増やそうと仕事を掛け持ちする動きが活発化しました。その際、同じ働くのであれば好きなことや充実感の得られることで副収入を得たいという意識がミレニアル世代を中心に出てきたことが背景と考えられています。
サイドハッスルが 注目される背景と日本での状況
データ上でサイドハッスルと副業の識別はできませんが、本業とは別に収入源を持つ人は日本でも大幅に増加しています。総務省が5年後ごとに実施する「就業構造基本調査」によると、2022年時点で副業がある人は332.1万人と、2012年と比較して10年間で約97万人の大幅な増加。追加で他の仕事もしたいと考えている人も約152万人増えています。
総務省:令和4年就業構造基本調査 結果の要約 より
サイドハッスルの種類 代表的な4つのタイプ
具体的なサイドハッスルには様々な種類があります。タイプ別に紹介していきます。
スキル型
専門的な知識や経験を活かす仕事。具体的には、オンライン講師や研修、コーチング、翻訳、コンサルティング、資格を活かしたキャリア相談、新規事業支援などが挙げられます。
ギグワーク型
スポット的に業務を請け負うタイプの仕事。具体的には、記事作成、webデザイン、プログラミング、文字起こし、事務作業、配送業務などが挙げられます。
クリエイティブ型
自作の商品や作品を販売する仕事。具体的には、イラストや漫画作成、写真の販売、クラフト・ハンドメイド販売などが挙げられます。
情報発信型
情報を発信することで、収益を得る仕事。具体的には、YouTube等でのインフルエンサー活動、note販売、SNS運用代行、ポッドキャストなどが挙げられます。
サイドハッスルの メリット・デメリット(企業・個人別)
ワーカーがサイドハッスルに取り組むことには、本業の企業、ワーカーそれぞれにメリットとデメリットがあります。それぞれ説明していきます。
企業側のメリット
ワーカーがサイドハッスルに取り組むことで、新たな視点やスキル、経験を得ることにつながり、本業への還元やイノベーションのきっかけになり得ることが大きなメリットとして考えられます。単なる収入目的の副業よりもサイドハッスルの方がやりがいを感じながら熱量高く取り組むので、本業に還元される学びやアイデアの質も高くなるはずです。 また、企業が自己実現を支援する姿勢を示すことは、エンゲージメント向上やイメージアップにもつながります。その結果、優秀な人材の定着率向上や採用への好影響などが期待できます。
ワーカー側のメリット
収入源が複数になることによる経済的安定のほか、人脈構築やスキルアップ、本業につながる知識や経験の深化、自己肯定感などのポジティブな感情が得られるといったメリットが挙げられます。それらが本業でのパフォーマンス向上や、将来の起業や転職につながるキャリア形成、ウェルビーイングの実現などにもつながり、お金に代えられない価値が得られるでしょう。
企業側のデメリット・リスク
企業にとって最も大きなリスクは、情報漏洩等のコンプライアンス上のリスクです。特に経験や強みを活かす場合は本業と近い業務になりやすく、競合他社からの業務委託などで利益相反が生じる場合も考えられます。また、転職や起業前の試行としてサイドハッスルに取り組んでいる場合は転職や独立などの人材流出リスクは一般的な副業より高くなります。サイドハッスルで充足感を得られる場合、本業が「生活のための仕事」と見なされて帰属意識が低下する可能性も考えられます。
ワーカー側のデメリット・リスク
ワーカー側のデメリットとしては、やりたいことや得意なことを仕事であるため頑張りすぎてしまい、時間と健康の管理が難しい点が挙げられます。本業の就業後や休日を使う場合、極度の疲労やストレスによって燃え尽き症候群になってしまうリスクがあります。そこまで至らない場合でも、本業のパフォーマンスに影響が出ると評価が下がる可能性も。 また、一般的な副業と同様に雇用契約の場合は本業との通算就労時間を法定時間内に抑える必要があることや、副業での所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要、住民税は所得に関わらず申告が必要になるなど、個人での労務管理が複雑になるデメリットもあります。
サイドハッスルの注意点 確定申告と就業規則の確認
サイドハッスルに取り組む際には、まず自社の就業規則で副業が認められているかを確認する必要があります。違反すると懲戒処分になる可能性もあるため、注意が必要です。申請や報告義務がある場合はそれに従います。 また、確定申告や住民税への反映、秘密保持義務の厳守など、法律やコンプライアンスを順守することは必須です。さらに本業・副業ともに与えられた仕事に責任を持って誠実に取り組み、社会的信頼を積み重ねることが極めて重要です。 限られた時間を使って副業に取り組むのは、お金だけが目的では続けるのは難しいもの。また、マネタイズできるようになるまでには時間がかかる場合も多いです。だからこそ、それでもやりたいと思える副業を見つけて取り組めるのは幸運なことともいえます。 サイドハッスルは、新しい世界を開拓し、まだ知らない自分の可能性に出会える機会です。スキルや経験、人脈などを充実させる複線の働き方をすることは、自身の社会的価値を高めることにもつながります。時間管理やセルフマネジメント、コンプライアンスに対する高い感度を持ちながら、本業と副業のトータルで充実した自分らしいキャリアを築いていく。そんな働き方の選択肢として、サイドハッスルを捉えてみるのはいかがでしょうか。





