コーチング

2017.04.10

部下のタイプに合った接し方で、コーチングの成果がUP

コーチング9:自分と部下のタイプを知り、接し方を変える

③ 支援タイプ

【特徴】
・人を援助するのが好き
・人の気持ちに敏感で気配り上手
・仕事より人間関係を優先し、親密な関係作りが得意
・感情や直感で物事を判断する
・「ノー」と言えず、自分の感情や気持ちを抑える傾向がある
・決断力が乏しく、リスクを避ける
・人に賞賛されることでモチベーションが上がる
 
【関わり方】
・支配的なアプローチは避ける
・感謝の気持ちや評価、賞賛を頻繁に伝える
・「ノー」と言ってもいいことを伝える
・言葉にならない要求を見つけて引き出す
 
 
 

分析タイプ

【特徴】
・冷静で慎重、洞察力が深い反面、傍観者に徹する傾向がある
・納得しないと動かないが、やると決めたらねばり強く実行する
・一見クールだが、こだわりのあることには情熱的に取り組む
・孤独を気にせず我が道を行く
・計画に基づいて仕事を進める
 
【関わり方】
・判断に必要な情報を十分に与える
・相手のペースを崩さない
・いきなり大きな変化を求めない(段階を経る)
・ほめるときは具体的に
・ユニーク性を求める
・感情表現が下手なので、内面に注意を向ける
 
 
 

4つのタイプは、あくまでも目安
自分の直感と分析を大切に

こうした特徴や関わり方を知っていれば、部下との関係作りに役立ちます。しかし、このようなタイプ診断で注意すべき点があります。それは部下のタイプを決めつけてしまわないこと。
人は多かれ少なかれ4つのタイプのいずれの側面も有しています。診断結果は、あくまで部下の傾向を知るひとつの目安と考え、自分の直感と分析を信じてください。
 
また、この診断は部下の側からも上司のタイプを見極めることができます。上司が部下に自分のタイプを開示することで2人の関係を補完できます。つまり、コーチングを受ける中で、部下は相手に応じて接し方を変えることを学び、ある意味、上司予備群としての訓練を始めているのです。
 
 

岩本 好之(Iwamoto Yoshiyuki)

大学卒業後、国内金融機関で営業、営業企画、IT、人事など幅広い領域で実務とマネジメントを経験。米国ゼネラル・エレクトリック(GE)社で、数多くのシックスシグマ手法による問題解決プロジェクトの推進、成果実現、および人材育成に携わる。大手金融機関にスカウトされ、教育部門の責任者として全社的な経営品質改善活動の推進、経営戦略から見た教育ニーズの整理、および各種研修の企画立案、実施等に従事する。現在は、企業研修、セミナー講師として活躍。NLPマスタープラクティショナー、基礎心理カウンセラーの資格を有し、コーチング・カウンセリングにも取り組む。

イラスト/海老佐和子