チェックワード

2016.06.30

「頂戴できますか?」は、実際にもらえるモノにだけ使う表現

本日のチェックワード 13「頂戴できますか?」

お手数ですが、
お名前を頂戴できますか

相手に記名してもらいたいときや、電話応対で名前を尋ねたいときなどによく使われる表現。似た言い方で「お名前をいただけますか?」という言い方も多用されています。ていねいなイメージですが、実はこれは間違った表現。名前はモノではないので、もらうことはできないためです。「お名前をうかがってもよろしいですか?」「ご記名願えますか?」などと言い換えましょう。

この使い方ならOK

・お名前をうかがってもよろしいですか?  

・お名刺を頂戴できますか?

監修/篠崎 晃一(Shinozaki Koichi)

東京女子大学教授。専門は方言学、社会言語学。『例解新国語辞典』(三省堂)編修代表や、テレビ番組「ワーズハウスへようこそ」(日本テレビ系)の監修など幅広い分野で活躍。『えっ?これっておかしいの!? マンガで気づく間違った日本語』(主婦の友社)など、日本語の誤用に関する著書も多い。