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パーソナルスペースと仕事の知っておくべき関係性と活用法

公開日:2021.10.15

執筆:コクヨコラム編集部

#オフィスレイアウト #コミュニケーション #ソファ #パーティション

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パーソナルスペースと仕事の知っておくべき関係性と活用法

パーソナルスペースという言葉を聞いたことがあるでしょうか。パーソナルスペースは、人と人との距離感についての話題に登場します。プライベートでもパーソナルスペースは大切ですが、快適に仕事をするためにもパーソナルスペースは必要です。

今回はパーソナルスペースについて紹介します。

パーソナルスペースとは?

08004_01.jpgパーソナルスペース( Personal space)とは、他人が自分に近づいても不快に感じない限界の範囲を指します。誰かがこれより内側に侵入してくると、人は不快に感じたり落ち着かない気持ちになったりするのです。

それが親しい人なら許せても、あまり仲が良くない人や苦手な人だと、大きなストレスと心理的な負担を抱えることになります。 仕事をする上でも、一緒に働く人同士でパーソナルスペースの確保に気を配らなければなりません。

パーソナルスペース:4つのゾーン

08004_02.jpg パーソナルスペースは、距離によって4つのゾーンに分類できます。ここでは、その4つのゾーンについて解説します。

公衆距離:3.5m以上

この距離は、正式な場での会合やイベントなど、対象の相手が社会的に地位のある人の場合などに取られる、かしこまった距離となります。

4つのゾーンの中では最も遠いため、個人的な関係ではなく、社会的・公的な関係の相手との距離感です。

社会距離:1.2m~3.5m

この距離は、個人的な関係ではないものの、公衆距離をとる相手よりもよく知っている相手との距離で、大きな机越しの商談などがそれに当てはまります。

手を伸ばしても届かない距離なので、まだそこまで親しくない人、個人的な領域に踏み込まれたくない人との距離としてちょうど良いです。

固体(個体)距離:45cm~1.2m

固体(個体)距離は、自分も相手も手を伸ばせば届く距離です。公衆距離や社会距離と違い、友人や会社の同僚など親しい人との間の距離として最適な広さとなります。お互いの様子や顔も良く見える距離感なので、親しい人であれば心地良い距離感でしょう。

密接距離:0cm~45cm

密接距離は、家族や恋人などの非常に個人的な距離感です。親しい人がこの距離にいると心地良さや安心を感じますが、それ以外の人だと不快に感じます。この距離を許容できる相手はごく少数なので、いくら仲が良くても友人や同僚に話しかける際には気をつけた方が良いでしょう。

パーソナルスペースでより良い人間関係を!

08004_03.jpg パーソナルスペースは、より良い人間関係を築くうえで考慮する必要があります。相手に合ったパーソナルスペースを保ちながら、人と接しましょう。

性別・人によって異なるパーソナルスペース

パーソナルスペースは男女間でも微妙に違いがあるといわれています。男性のパーソナルスペースは、本人の前後に縦長の楕円形の範囲で、女性のパーソナルスペースは正円に近い範囲であることが多いです。

パーソナルスペースが狭い人は、コミュニケーションをとるときの距離が近く、社交的な傾向にあります。一方、パーソナルスペースが広い人は、人と接するときの距離が遠く、内向的な性格の人が多いです。

パーソナルスペースでチームメンバーと親密に

パーソナルスペースは仕事で活用することもできます。

リーダーシップを取りたい場合、相手と距離をとることが有用です。また、立っているときや会議のときは、単にパーソナルスペースを意識するだけでなく、席の配置を考えることも重要です。

角テーブルの場合は、上座に座るとリーダーシップをとることができます。反対に、ミーティングの参加者と親しく議論したい場合は、上座がない円卓テーブルを使用すると良いでしょう

相手を説得するときなど、しっかりとした協議を行いたい場合は、テーブルをはさんで対面で座ることが有効となります。

相手との関係をどのようにしたいのかによって、適切な席配置はさまざまです。交渉したいのか、話し合いをしたいのか、コミュニケーションをとりたいのかなどを改めて考え、仕事を円滑に進めるうえで最適な席の配置に変えましょう。

パーソナルスペースに配慮した家具選び

手っ取り早くパーソナルスペースを守る座席を作りたいのなら、座席間のパーティション設置がおすすめです。物理的に間隔をとることが難しい場合は、パーティションを使って半個室の空間を作ることでパーソナルスペースが守られます。

フリーアドレスオフィスや執務スペースなどでは、複数人が大きめのワークテーブルを使用するシーンもよく見られます。正面や両隣が気になり集中しづらい場合には、パネルを使用し、視線や正面をすらず対策がおすすめです。

パネルには直線やコの字などさまざまな形状がありますが、波状のパネルを設置すると、こもり感のあるセッティングができます。向かい合う座席の正面をずらすことで、周囲の動作が気になりにくい作業環境を作れます。
パネルは60cmほどの高さがあると、ほどよく視線をカバーすることができます。

パーティションの設置に関しては、オフィスパーティションで業務改善可能!施工する上でのポイントの記事を参考ください。

08004_04.jpg ■安心できるデスクセッティング例
パネル「フェルトZ形デスクトップパネル」、テーブル「SOLANA(ソラナ)」、チェア「Elua(エルア)」

他にも、コクヨでは、ワーカーの距離感に配慮したオフィス家具を取り揃えています。

コクヨの人気ソファー「Collesso(コレッソ)」には、ほどよい距離感で座れる工夫がほどこされています。
隣同士ではなくはす向かいに座ることを促すスペースの余白や、席と席の間に緩衝となるテーブルを設けているのが特徴で、オフィスラウンジなど多目的な空間にもおすすめのソファーです。
距離感や座る位置に関してのアンケート・ヒアリング調査では、これらの機能があることで「より話しやすい」「より仕事に集中できる」といった結果が得られています。

08004_05.jpgソファー「Collesso(コレッソ)」

08004_06.JPGソファーに余白と緩衝があることで、話やすさと集中しやすさが向上。

オフィス家具の配置によって社内のコミュニケーションのとりやすさも変わってくるため、パーソナルスペースを意識した配置にすることで円滑に業務を進めることにも役立ちます。

また、コクヨはほかにも快適かつ円滑に仕事を進めるのにおすすめのオフィス家具を扱っています。より効率良く業務をまわすためにも、オフィス家具を改めて考え直してみてはいかがでしょうか。

コクヨのオフィス家具についてはこちら

まとめ

今回はパーソナルスペースについて紹介しました。人によって不快に思う距離感は異なりますが、相手との関係性を考慮しながら、お互いにストレスなく接することができる距離を保ちましょう。

また、オフィス家具の配置や種類についても改めて検討する場合は、コクヨのオフィス家具が便利です。ぜひ一度ショールームをご覧ください。

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