2023.2. 8[ オフィス空間 ]

注目の「ハイブリッドワーク」に
適したオフィスのあり方とは?

#ハイブリッドワーク #リモートワーク

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注目の「ハイブリッドワーク」に適したオフィスのあり方とは? 注目の「ハイブリッドワーク」に適したオフィスのあり方とは?

コクヨコラム編集部
最終更新日:2023年12月26日

近年、様々な企業で働き方の一つとして「ハイブリッドワーク」が取り入れられてきました。皆さんの企業では、いかがでしょうか。今回は企業でのハイブリッドワーク導入状況や、ハイブリッドワークにおけるオフィスのあり方について、ご紹介いたします。

ハイブリッドワークが浸透しつつも、出社選択が6割

昨今、よく聞く「ハイブリッドワーク」。
ハイブリッドワークとは、オフィス勤務とテレワークを柔軟に組み合わせた働き方です。 新型コロナウイルス感染症流行以降、社員の感染防止対策としてテレワークを一般社員に認める企業が増え、オフィスワークとテレワークを柔軟に選択するハイブリッドワークという働き方が生まれました。
詳しくは:「ハイブリッドワーク」(働き方用語辞典)

また、近年のIT技術の発達や、不動産会社を筆頭に全国に多様なシェアオフィスが展開されたことも、ハイブリッドワークの浸透につながりました。企業にとっては自社だけで全社員のオフィス機能を賄う必要性が低くなり、社員にとっても働く環境の選択肢が増えます。

このように働く場所の選択肢が広がりハイブリッドワークが浸透しつつあるなか、社員は主にどこで働いているのでしょうか?コクヨでは、コロナ禍前から2021年までの各ワークプレイスの利用比率(オフィス・自宅・外出先・サードプレイス)を調査しています。コロナ禍直後は8割近くが在宅勤務となったものの、そこから徐々にオフィス回帰の傾向が続き、2021年末時点で在宅利用率は3割弱にまで下がり、オフィス出社が6割にまで上るという結果となっています。
出典:「WORKVIEW2022」(お役立ち資料ダウンロード) hybridworkimg1.png

ハイブリッドワーカーは、何のために出社するのか? 第一位は「雑談」

働く場を選択できるにも関わらず、なぜハイブリッドワークをしている社員はわざわざ出社するのでしょうか? 同調査で、リモートワーク頻度別にワーカーカテゴリを、"オフィス中心ワーカー"、"ハイブリッドワーカー"、"フルリモートワーカー"の3つに分け、それぞれのオフィス利用目的を調べました。

・オフィス中心ワーカー:在宅勤務が週1日未満
・ハイブリッドワーカー:在宅勤務が週1~4日
・フルリモートワーカー:在宅勤務が週5日

働く場所の選択肢があるハイブリッドワーカーとフルリモートワーカー双方にみられるオフィスの利用目的として、第1位に「同僚や顧客などとの雑談」、つづいて「面談・相談」、「意思決定を必要とする会議」が挙げられています。一方、オフィス中心ワーカーは、オフィスの利用目的として、資料作成やメールの処理など個人でできる作業をあげています。ここから、ハイブリッドワーカーは、共同作業をする上で、目的業務以外の対面コミュニケーションの重要性を感じており、オフィスを人との繋がりを通してチームワークを育む場として捉えていることが推察されます。 hybridworkimg2.png

いまのオフィスは、目的以外の出会いを期待されている

ハイブリッドワーク浸透に伴い、オフィスの役割が「全社員が毎日出社し業務をする場」から「個々の社員が日によって選んで活動をする場」へ変わりつつあるなか、オフィスに期待されることも変化したと考えられます。それが、「目的以外の出会いを通して得られる心の交流」です。
毎日出社していた当時は、「不特定で偶発的な接点」によるコミュニケーションや関係構築が、意識することなく取れていましたが、働く場の点在分散により難しくなってきました。 では、出社してきた社員たちがインフォーマルなコミュニケーションを促進できるよう、いまのオフィスではどのような工夫がされているのでしょうか?

インフォーマルコミュニケーションに特化したオフィス事例

コクヨは、コロナ禍の働き方や働く場の大転換を踏まえて、ハイブリッドワーカーに対応できる業務改革やオフィスリニューアルを行いました。具体的には、オフィスのレイアウトの考え方を組織型のレイアウトの考え方からプロジェクト型レイアウトの考え方へ変更し、部署や組織機能でフロア階層を分けることをやめ、働く機能に合わせたフロア階層「機能別スタッキング」に変更しました。その機能の中には、インフォーマルコミュニケーションに特化したフロアーも設け、しつらえだけでなく、コミュニケーションを促す運用方法も考え、オフィス改修を行いました。
hybridworkimg3.png 出典:「品川ライブオフィスのご案内」(お役立ち資料ダウンロード)

品川ライブオフィス"THE CAMPUS"で、ハイブリッドワーク時代のオフィスと働き方を見てみよう

このように、個々の社員の活動起点で設計されたコクヨの品川オフィスは、「多様な人々が1つの場を共有しながら、自律的に活動し学ぶ大学のような場」という思いで"THE CAMPUS"と名称づけられました。
プロジェクト型で機能別にデザインされたオフィスで実際にコクヨ社員がどう働いているのか、その様子をライブ感覚でご見学いただけます。 詳細は、こちらの資料をご覧ください。

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