2023.5.25[ その他 ]

働き方用語辞典
「静かな退職(クワイエットクイッティング) 」

#人材採用 #働き方用語辞典

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クワイエットクイッティング(静かな退職)

求められる最低限の仕事だけをこなす働き方

「クワイエットクイッティング(静かな退職・Quiet Quitting)」とは、成果や成長、給与などを無理に追い求めず、契約通りのタスクのみを遂行する、まるで退職したかのように精神的な余裕を持った働き方を指します。

アメリカを中心に注目を集めている言葉で、日本語では「静かな退職」・「がんばりすぎない働き方」と呼ばれています。

「クワイエットクイッティング」の働き方の特徴は、業務とプライベートを線引きし、仕事以外のことに重きを置く点です。家族や趣味などの自分の時間、ワーク・ライフ・バランスを大切に考える人や、Z世代(ゼット世代)などに受けいられているワークスタイルです。

キャリアや働き方、そして生き方が多様化する現代社会において、他のさまざまな働き方と同様に尊重されるべきスタイルのひとつして浸透しつつあります。

■静かな退職のメリット

・仕事のストレスやプレッシャーを感じず、楽に働ける
・自分の時間を確保できる
・充実した私生活を送ることができる

一方で、「クワイエットクイッティング」に対して、意欲がない、仕事をサボっているいうと否定的な見方や意見もあります。

■静かな退職のデメリット

・職場でのスキルアップや昇給の期待が難しい
・困ったときに、同僚や上司から助けを借りにくい
・意欲がないと見られ、リストラ対象になりやすい

「クワイエットクイッティング」の理由や目的は様々ですが、なかには仕事や業務、待遇の不満や悩みによるという人もいます。しかし、クワイエットクイッティングを不満解決の手段に使うのは賢明ではないといえます。

仕事がおもしろくないからといったネガティブな理由でクワイエットクイッティングに至る場合は、成長機会を逃したり、メリットよりもデメリットに繋がりやすくなってしまいます。

仕事に不満がある場合は、ジョブクラフティングをして働く楽しさを見出したり、周囲に相談をして職場環境の改善を図ったり、もしくは興味のある業界へ転職するなど、ポジティブな選択をすることが自身のスキルアップにつながるでしょう。

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