2023.3.30[ その他 ]

働き方用語辞典「Off-JT」

#人材育成

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働き方用語辞典「Off-JT」 働き方用語辞典「Off-JT」

Off-JT

実務現場から離れて実施する、人材育成のための学習や研修

「Off-JT(オフジェイティ―)」とは、Off-the-Job Trainingの略で、オフィスや通常の業務から一時的に離れ、特別に時間や場所を取って行う座学・集合研修のことです。業務だけでは身に付けることができない、業界やビジネスの専門知識、理論、原理原則、スキルなどの習得を目指します。

企業の教育訓練への費用支出を調査した厚生労働省の「能力開発基本調査」(令和3年度)によると、45.6%の企業がOff-JTに費用を支出しています(下図)。3年移動平均では、その割合は低下しているものの、約50%の企業がOff-JTに取り組んでいることがわかります。

dic-off-jtimg1.jpg OFF-JTまたは自己啓発支援への費用支出の状況

dic-off-jtimg2.jpg 自己啓発支援に費用支出した企業割合の推移
出典:令和3年度「能力開発基本調査」(厚生労働省)

■Off-JTの形式

・学び方
 外部の講師による集合型研修やグループワーク、外部スクール・セミナーへの参加、通信教育・e₋ラーニングでの個別学習など

・教育内容
 新入社員研修や管理職研修、ビジネスマナー、業務スキルなど

■Off-JT実施のメリット

1.スキルや知識を体系的に学ぶことができる
2.特定講師が研修を行うため、ばらつきなく均一な知識を習得できる
3.同期や同階層など、社員のつながりを広げ、チームワークの向上が期待できる
4.指導係の上司や先輩の負担を軽減できる

■OJTとの違い

Off-JTと似た言葉に、「OJT(オージェイティー)」(On the Job Training)がありますが、性質が少し異なります。OJTでは、実務を通して先輩社員等が業務のワークフローの説明をします。業務引継ぎには十分ですが、範囲が限定的になるため、専門知識の習得やスキルアップをしたい場合にはOff-JTが適しているといえます。

Off-JTでの学びを、いかに業務に活かすかの計画も重要です。より効果的な人材育成を行うためには、OJTも活用しながら知識やスキルを実務に反映していく工夫が必要です。

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