2023.8.24[ 働き方用語辞典 ]
働き方用語辞典 「バーンアウト」


仕事熱心だった人が、突然意欲や熱意を失って無気力な状態になること
「バーンアウト」とは、それまで仕事などに没頭していたワーカーが、身体的・精神的な疲労によりエネルギーを失い、社会生活に適応できなくなる状態を指します。日本語では、「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。
元々は医療や介護、教師、接客など、対人サービス業に従事する人が陥りやすいとされていましたが、最近は職種に関わらず見られます。
バーンアウトの具体例として、仕事への意欲がなくなる、食欲が低下する、朝起きづらくなる、人間関係を避ける、イライラする、飲酒の量が増えるなどの特徴があります。
バーンアウトは、重症度を尺度するMaslach Burnout Inventory(MBI)の定義によって、3つの代表的な症状があります。
■バーンアウトの症状
・情緒的消耗感 情緒的に仕事へ力を出し尽くし、消耗してしまった状態
・脱人格化 クライアントや同僚に対する無情で非人間的な対応
・個人的達成感の低下 職務に関わる質や達成感の低下
■バーンアウトの原因
―個人の要因
- ・完璧主義
- ・頑張るタイプ
- ・真面目
- ・責任感や使命感が強い
―環境要因
- ・長時間労働
- ・高いノルマや精神的プレッシャー
- ・体への負荷が大きい重労働
バーンアウトを起こさないために、業務の質的・量的の軽減はもちろんのこと、社内で気軽に相談できる環境づくりに努めることで、社員の悩みを解消し予防することができます。
また、バーンアウトになってしまった社員に対しては、休暇や休職制度によるリフレッシュ期間を設け、職場復帰できる体制を整えるなどの対策を講じることが求められます。