仕事のプロ

2020.10.02

バイオフィリックデザイン

「バイオフィリックデザイン」で自然のここちよさをオフィスにも

「バイオフィリックデザイン」で
自然のここちよさをオフィスにも

週末のひと時、郊外で自然と親しみながらゆったりと過ごす......、そんな休日の過ごし方に、誰しもがあこがれるのではないでしょうか。全国的に都市化か進む現在、アウトドアが流行し人々は自然とのつながりを求めています。

「人は『先天的』に自然との触れ合いを求める本能がある」という概念は「バイオフィリア」と呼ばれ、1984年に著名な生物学者エドワード・0・ウィルソン氏により提唱されました。

このバイオフィリア思想をもとに自然、あるいは自然を模した要素を身近なデザインに取り入れたのが「バイオフィリックデザイン」です。
身近なものでは観葉植物もその一要素となりますが、自然の香りや音、自然素材を使った家具や自然の風景を彷彿とさせるカラーやレイアウトなど、手法はさまざまです。

バイオフィリックデザインの代表的な効果はストレスの軽減です。コクヨの独自調査ではオフィス家具に自然素材が使われている環境で働く人とそうでない人を比較すると、前者で幸福感、創造性、集中度をはじめとするポジティブな要素が格段に増え、イライラや疲労感などのネガティブな要素が減少することが明らかになりました。

私たちは1日のうちの多くの時間をオフィスで過ごしています。ですからオフィスにバイオフィリックデザインを取り入れることは、とりわけ効果が高いことはおわかりいただけるのではないでしようか。

手軽に始められるものもありますので、ぜひオフィスの中にバイオフィリックデザインを取り入れてみてください。

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オフィスにアウトドア空間を手軽に構築できる家具inGREEN[イングリーン]でバイオフィリックな環境を実現します。

馬郡 恵子(Magoori Keiko)

コクヨ株式会 ファニチャー事業本部/社空間戦略部。次世代オフィスの調査研究およびそれを空間や商品につなぐ役割を担っている。

オフィスのチカラ

この記事は、コクヨ株式会社が発行する冊子『オフィスのチカラ』に掲載されたものです。冊子『オフィスのチカラ』をご希望の方は、こちらのフォームの「カタログのご請求フォーム」の「家具単品カタログ」の枠に『オフィスのチカラ』最新号希望とご記入の上、ご送信ください。

オフィスのチカラ vol.17より転載