2022.06.22

SOLOS<ソロス>納入事例|直方市役所|
「可変性」のある市役所窓口でめざす住民サービス向上

2022年1月、福岡県直方市役所では市民が安心して利用できる窓口の実現に向け、庁舎1Fがリニューアルされました。リニューアルでは、窓口やサイン計画の改善を進める上で重視した「可変性のある空間づくり」が大きな効果をもたらしました。特に待合エリアでは、フェーズフリー認証を取得したSOLOS<ソロス>が「可変性のある空間づくり」を大きく後押ししています。直方市役所が抱えていた課題やその解決策、また行政DXを見据えた将来的な変化について、市役所窓口改善を担当者として推進した川原氏にお話をお伺いしました。

直方市工観光課 商業観光係 係長

川原 のぶ子氏 (前 人事課行政改革担当)

ーまず、今回直方市役所1Fの窓口改善を実施された背景について教えて下さい。

川原氏:大きく分けて3つあります。まず、直方市役所は建築から30年以上経過しており、庁舎案内の分かりづらさが課題となっていました。30年間の間に統一感がなくなり、案内サインなどもバラバラでした。2つ目ですが、プライバシー配慮の観点です。窓口カウンターには仕切りが無く、相談時のプライバシー配慮が充分とは言えない状態でした。最後の1つはやはり感染対策です。コロナ禍で密を避ける、接触を避けるということへの対策が必要でした。これらの課題を一気に解決しようと、今回の改修を実施しました。

ー窓口数を増やす、サイン計画を見直すなどの改善を行われたと聞きましたが、待合エリアではどのような課題がありましたか?

川原氏:以前の待合エリアは、ロビーチェアーに統一感が無く、来庁者動線を意識したレイアウトではありませんでした。何より3人掛けなどの長イスだけでしたので、飛沫感染対策でフィジカルディスタンスを確保するには真ん中の席をつぶして座れないようにするしかない。結果、座れる席が減ってしまうことが大きな問題となっていました。

写真:改修前の直方市役所1F待合

ー今回1人用のソロスを採用いただいたのも、そこが理由でしょうか。

川原氏:はい。ソロスなら単体なので、席数を減らさずに密への対策ができるのがいいなと思いました。また、一般的な長椅子だと移動させるのに2人以上は必要ですが、ソロスは1人で持てるため、動かすのが非常に楽です。

ーロビーチェアーを動かすことがあるのですね。実際、どのくらいの頻度で移動されていますか?

川原氏:ロビーチェアーの移動は日常的に行っています。窓口に混雑が見られたら、その場ですぐに動かしています。長イスを使っていた以前は、それこそ大変な思いをしながら職員2人がかりで動かしていました。ソロスに変わってからは、職員の負担がとても減ったように思います。

以前は繫忙期などで一時的に席が不足する際、会議室から会議イスなどで増席していました。今はソロスを島置きすれば座れる人数を増やすこともできます。その場でさっと対応できるのがよいと感じています。

写真:改修後の直方市役所1F待合。ソロスを移動することで、繁閑や感染状況に応じて待合のレイアウトを最適化

ーありがとうございます。ソロスの「可変性」についてとても評価していただいているかと思いますが、それ以外にもいいなと思った機能やポイントはありますか?

川原氏:メンテナンス性ですね。ロビーチェアーはどうしても、利用される方の飲食物で汚れてしまうことがあります。ソロスは飲食物がクッション内部に沁み込まないですし、レザー張り地は布張り地に比べシミも残らないので、助かっています。

また現在新型コロナウイルス対策として、業務終了後に職員がロビーチェアーをアルコール清掃しています。ソロスはシンプルな形状なので、とても拭きやすくなったのではないかと思います。

ー直方市では、「市役所に足を運ばなくても手続きできる行政サービス」の実現に向けて、行政手続きをオンライン化する取り組みを推進されていると聞いています。

川原氏:はい、昨年度から本格的に運用を開始しています。オンライン申請が進めば、将来的には窓口や待合は今ほど必要じゃなくなるかもしれません。

ーその場合、例えばソロスをゆったりとしたレイアウトにして、市民向けスペースを拡充するなども可能ですね。

川原氏:確かに、そういった使い方もできますね。将来的な待合エリアに関してはまだ具体的なイメージはありませんが、必然的にそうなっていくと思いますし、またそうした運用変更にも対応できるような家具を今回選べたと思っています。

写真:窓口改修と同時に1F市民利用スペースもリニューアル。改修前に比べ、市民が日常的に利活用するように。

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