2021.4.12[ WORK TRANSFORMATION ]

テレワーク需要が顕在
長時間過ごせるワークスペースへ
~積水ハウス株式会社~

テレワーク需要が顕在長時間過ごせるワークスペースへ ~積水ハウス株式会社~ テレワーク需要が顕在長時間過ごせるワークスペースへ ~積水ハウス株式会社~

 積水ハウス株式会社様が全国で展開する賃貸住宅「シャーメゾン」では、居住者のニーズをくみ取りながら、数年前から在宅ワークスペースを設置した住宅を増やしてきました。2020年春からのコロナ禍によって、テレワークの流れが加速し書斎や在宅ワークスペースの需要が強まっている今、ファーストプレイス事業者はワーカーのニーズにどう応えていくのかを伺いました。

 

DSC00742.JPG

積水ハウス株式会社
東京北シャーメゾン支店 設計課
設計長/課長 チーフアーキテクト
佐山 恭彦 様

積水ハウス株式会社
https://www.sekisuihouse.co.jp/

 

 

―――「シャーメゾン」の特徴は?

佐山:「シャーメゾン」は全国46都道府県で展開していますが、共通するのは「理想の立地や間取りに住むために、あえて賃貸を選ぶ」高所得者層をターゲットにしていることです。また、地域ごとの特徴を考慮して居住者のペルソナを決め、間取りや設備を決めているのも特徴です。例えば私が設計を手がけた文京区本郷の住宅は、高所得の共働き・子育て世帯を想定し、都心でありながら3LDKのゆったりした間取りでつくりました。

―――「シャーメゾン」にワークスペースを設置するようになったきっかけは?

佐山:働き方改革の流れを受けて5~6年前からテレワークを採用する企業が出てきたので、ワークプレイスの選択肢を増やすために、ウォークインクロゼット規模の書斎を少しずつご提案をするようになりました。

その頃から、会社としても「自宅で働くこと」に注目し始め、近年は急速に書斎ワークスペースを設置する住宅が増えてきました。そのタイミングで新型コロナウイルス感染拡大が始まり、在宅ワークスペースの需要はますます高まっています。モデルルームを訪れるマンションのオーナー様も、とても関心を示して下さいます。

 

コロナ禍にフィットする在宅ワークスペースを提案

―――コロナ前後で、在宅ワークスペースの変化は?

佐山:コロナ禍によって私たち自身も在宅で仕事をするようになったため、自らの体感を活かしてワークスペースをバージョンアップさせています。

例えば数年前は、1×1.5メートル程度のコンパクトなドア付きワークスペースをつくったこともあったのですが、実際に仕事をしてみると思った以上に窮屈だったんです。ですから、「限られたスペースでも室内窓を設けて視界の広がりを確保しよう」とゆとりを感じる設計にしています。

またコロナ禍以前は、デスクに向かってソロワークをする働き方を想定してスペースをつくっていました。しかしコロナ禍によって、多くの企業ではWEB会議が行われるようになったため、画面に書斎のインテリアがどう映り込むかも考慮する必要が出てきました。そこで、このモデルルームでは作り付けのデスクの背面には、ドアではなく壁やシェルフがくるように設計し、書籍やアートをあしらって知的な空間を演出できるようにしました。ドアが映っていると、どうしても生活感がにじみ出てしまいますから。

さらに、テレワークを実施する企業が増えたり、お子さまの学校が休校になったりして、ご家族全員が在宅するケースが増えました。そこで、書斎に室内窓を設置して家族とのつながりを意識しながら仕事ができるよう工夫しています。書斎だけではなく、リビングやダイニングで仕事をするなど4タイプの「こもり度」を想定しています。集中の度合いや業務内容に応じて自宅内でABW的な働き方をしていただければうれしいですね。

 

ワークプレイスの選択肢を豊富に提供したい

―――今後コロナ禍が収束したときに、ワーカーの働き方はどうなる?

佐山:コロナが終わっても、ワーカーがさまざまな場所を選んで働く流れは変わらないでしょう。在宅でお仕事をなさる方も、人数は減るかもしれませんが、今後も一定数はみられると考えています。賃貸住宅は企画から完成までのスピードが速いので、働き方の変化に合わせて、ワーカーのニーズをスピーディーに反映した住宅をつくれるのが強みです。

そして、在宅ワークスペース以外にも、働く場所の選択肢は豊富にあるべきだと考えています。例えば「シャーメゾン」の中にも共用ワークスペースを備える物件があり、居住者にご好評をいただいています。いくら書斎が快適でも、1日中同じ空間で仕事をしていれば、作業効率が落ちたり、アイデアが浮かばなくなったりすることもあります。生活の場に近く、しかもオンとオフを切り替えられるコワーキングスペースのようなワークプレイスも、「シャーメゾン」の付加価値として今後ご提案するも考えられるかもしれませんね。

 

L20100014_01.jpg

書斎の室内窓で家族とのつながりを意識。ブラインドの開閉で「こもり度」をコントロール

 

L20100014_04.jpg

リビング側からは働く様子がうかがえます。ベンチで書籍を読んだりと家の中でも働く場所が選べます。

 

 

今回は、積水ハウス株式会社様の取り組みをご紹介させていただきました。

他にも2020年1年間のデータでの振り返りから、1stプレイス、2ndプレイス、3rdプレイス各企業の実例、感染症やワークエンゲイジメントなどの有識者へのインタビューなどをまとめ、様々な視点から熟考と判断を「WORK TRANSFORMTION vol.3」にまとめました。ぜひご一読いただき、これからのオフィスづくりご検討にお役立てください。

 下記の「ダウンロードボタン」よりダウンロードをお願いいたします。

    • このエントリーをはてなブックマークに追加