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働き方用語辞典「戦略総務」

公開日:2025.5.22

執筆:コクヨコラム編集部

#トレンド #バックオフィス #働き方用語辞典

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働き方用語辞典「戦略総務」

戦略総務

企業の成長のために、総務が能動的に様々な業務改革を実践していくこと

「戦略総務」とは、企業が抱える課題を解決するために、総務が主体となって積極的に提案し改善し続ける、いわゆる「攻めの総務」のことを言います。

総務は機器や備品の管理、オフィス運用、庶務など、組織の運営に欠かせない多様なサポートを広く担う重要な部署です。従来、業務タイプはどちらかというと受動的なタスクが多い傾向にありますが、戦略総務では総務が主体となり、事業戦略や企業の目指す方針に沿った施策提案やプロジェクトなどを行います。

■戦略総務が注目される背景
企業内でも多くの部門・部署と関わりを持つ総務部だからこそできる、課題解決や変革に大きな役割と期待が高まっています。特に、人材不足や働き方の多様化、アウトソーシングの導入などが深くかかわっています。

・人材難によるオフィス環境への意識の高まり
労働力不足が深刻化する中、モチベーションや生産性向上、離職防止・定着促進といった側面でも、働きやすい環境づくりは必須の課題であり、オフィス管理において総務部は重要な役割を担う。

・働き方の多様化、アウトソーシングの導入による効率化
リモートワークの導入やアウトソーシングの充実により、単純なノンコア業務は社外で行う企業も増えており、総務部門は企業の課題解決や業務改革へ専念することが可能になった。

■戦略総務で求められるミッションや役割
・働きやすい職場環境の改善
会社の制度やチーム編成の見直し、福利厚生の充実、ワークフローの改善など、働きやすい環境を作るための、積極的な施策の提案や推進を行う。

・経営と現場のパイプ役
総務部門はあらゆる部門・部署とつながりを持っているため、現場の意見を経営に伝え、経営の発信を社内に還元する役割に適している。社内の橋渡し役となり、社内の課題解決や新しいアイデアの創出にも期待される。

・アウトソーシングやシステム導入による業務効率化
単純業務や定型業務をアウトソーシングやシステム・ツールなどを活用することで、業務の効率化や社員のモチベーションの向上につながる。また、総部部門は戦略総務の業務に集中することができる。

戦略総務を実践する上で大切なのは、コミュニケーションです。他部門・部署と密に連携を取り合ったり、社内の課題や不満などの情報が集まる仕組みづくりが重要です。また、部門横断のプロジェクトを実施することも多く、日頃のコミュニケーションや業務を通してネットワークを築いておくことで、より円滑に進めやすくなるでしょう。

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