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2023.12.11[ オフィス空間 ]
働き方用語辞典
「バイオフィリックデザイン」
バイオフィリックデザイン
自然を感じられる要素を取り入れた建築やインテリアのデザイン手法
「バイオフィリックデザイン(biophilic design)」とは、建物や空間、都市デザインにおいて、「自然と結びつきたい」という人間の本能的欲求を基に、植物や自然光、水などの要素を効果的に反映した空間デザインのことです。
「バイオフィリア(biophilia)」は、アメリカの生物学者エドワード・O・ウィルソンが『バイオフィリア』(1984)で提唱した「人間は他の形態の生命と結びつきたい衝動」があるという概念で、自然と触れることで幸福感を得ることができる、とも解釈されます。「バイオ(生物・自然)」と「フィリア(愛・友愛)」を組み合わせた造語です。
視覚的なインテリアとしてでなく、リラックスやストレス軽減などの心理的な好影響に期待し、バイオフィリックデザインを導入する企業が増えてきています。
バイオフィリックデザインを取り入れた、コクヨ品川オフィス 外観(左)、ラウンジスペース(右)
■導入で期待されること
- ・創造性が高まり、アイデアやイノベーションが生まれやすくなる
- ・視覚的なリラックスやストレス軽減、幸福度の向上
- ・集中力や業務効率、生産性の向上
- ・エンゲージメントやモチベーション向上による離職率の低下
■オフィスにおけるバイオフィリックデザイン例
- ・観葉植物や、芝生、自然光を再現した照明を空間デザインに採り入れる
- ・川のせせらぎや鳥の鳴きの声などの自然の音をBGMとして再生する
- ・森林やアロマの香りをディフューザーを用いて拡散する
■バイオフィリックデザイン導入成功のポイント
- ・導入可否や設置場所、コンセプトや目的を固める
- ・事前に維持担当を決め、メンテナンス計画をたてる
- ・管理が難しい場合はフェイク植栽の活用や管理の社外委託も選択肢に含める
適切に管理されない場合は、景観を損なうだけでなく害虫やカビなどが発生し、健康を害する原因になります。管理を委託することやフェイク植栽の活用も検討しましょう。
コクヨでは、オフィスのコンセプトに応じて、バイオフィリックデザインを取り入れた提案や、手軽に導入できる製品もご用意しています。
再現度の高いフェイク植栽「グリーンフォーワークスペース」や「パティオ」もおすすめです。水やりや落ち葉や害虫対策などのメンテナンスの必要がなく、手軽に導入できます。
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