HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典 「ニューカラー、ニューカラーワーカー」
公開日:2025.6. 5
執筆:コクヨコラム編集部
「ニューカラー」、「ニューカラーワーカー」とは、IoTやデジタルテクノロジー分野において、学歴や専門教育、職歴などの有無に関係なく、専門知識や経験、スキルを活かし働く人材のことです。
IBMが2016年に提唱した概念で、「ニューカラーワーカー」とも呼ばれます。
従来の人材採用では学歴や学位が問われることが多いのに対し、ニューカラーの採用においては、業務に必要な能力の有無に焦点が当てられています。
技術の進化と変化の激しいIoT分野においては、独学や資格取得、教育プログラムやインターンシップ、講座、など四年制大学や高等教育ではないルートで知識や技術を身に付けることも多いためです。
■ニューカラーが生まれた背景
・デジタル技術の急速な進歩
データサイエンスやIoT、AIなどの技術の進展に伴い、ニューテクノロジー分野で専門職の需要が高まり、即戦力となる専門スキルを身に付けた人材の獲得が必要不可欠となっている。
・工場や生産現場でのデジタル技術の浸透
様々な産業でIT技術が取り入れられたり、工場でのDX推進などによって、デジタル人材の必要性と活躍の場が広まっている。それにより、オフィスワーカーでも現場作業でもない、新しい領域としてニューカラーが登場している。
■ニューカラーの職種の例
主に、サイバーセキュリティやクラウドコンピューティング、デジタルデザインなど、ITやデジタル分野での専門知識を要する業務が中心となっています。
・セキュリティエンジニア
・クラウドエンジニア
・データサイエンティスト
・システムエンジニア
・ソフトウェア開発者
・Web開発者
・機械学習エンジニア
今後、ますますAIやIoT、ロボットなどの先端技術の進化や需要が高まることが予測される一方で、それらを扱う専門・技術職の人材不足が懸念されています。企業においても、最新技術のキャッチアップや人材育成は重要なテーマです。
デジタル領域の知識やスキルが学べるプログラムや研修をリスキリングやアップスキリングのテーマに取り入れることで、社員のキャリアパスを広げたり、採用競争力の強化も狙えるでしょう。
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