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Miss Blanche

弊社に保存している倉俣史朗氏の代表作、Miss Blancheを先日あるイベントで久しぶりに展示し、僭越ながら説明員を努めさせて頂きました。オークションでの落札額が話題になったりもしましたが、その額のほどは別として、やっぱり何度見てもその美しさは見とれてしまいます。特に今回は説明員をさせてもらったおかげで間近でゆっくりと眺めることができました。

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氏が生涯テーマとした、「重力からの開放」を最もよく表したとされるこの作品の魅力は、何と言ってもアクリルに閉じ込められた浮遊感漂う薔薇の見え方ですが、それを実現するための素材選びと製造工程に注がれた並々ならぬ情熱は、ものづくりを生業とする身にとってはいつも憧れであり、目指したいひとつの姿です。

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伝え聞いた限りでは、アクリルをゆっくりと流し込みながら薔薇の造花を一つ一つ氏が自ら置いてゆかれたとのこと。気泡をほとんど入れることなく閉じ込めたその透明感と、アクリル面の切り替りに反射して投影される実像と虚像が入り混じった不思議な薔薇の姿が、重力に縛られた世界でいるはずの現実から、どこか夢の世界へ誘ってくれるような気がしてなりません。

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そんな工程だからこそ世界で56脚しか製造されなかったこの椅子ですが、大量工業生産品の世界でものづくりをしている身であっても、その精神に学ぶべきところを改めて感じる幸せなひとときでした。

この椅子および倉俣氏と弊社のつながりは下記をご参照ください。

以下はこのブログで倉俣氏に関連した内容をアップした以前の記事です。