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ミラノサローネ2011 Vol.2

成田空港に到着し、4階の出国ロビーに向かっている最中、緊急地震速報が館内に鳴り響き、直後に大きな地震。今年も昨年のアイスランドの火山噴火に引き続き、何かしらのトラブルに見舞われるかと思いましたが、何とかホテルの冷蔵庫にお土産のパルミジャーノ・レッジャーノチーズを忘れただけで済みました・・・。今回は、ミラノサローネで見られたトレンドを2つ程、ご紹介したいと思います。

1つ目はアウトドア(ガーデン)ファニチャー。数年前から、この傾向は出ていた様ですが、今年はさらにその傾向が強く感じられ、多くのアウトドア向けの新製品が出展されていました。聞いた話によると、どうやら中東や中国の富裕層、リゾート施設をターゲットにしている様です。ドバイのお金持ちとかだったら、庭にプールがあったり、大きなバルコニーのある家に住んでたりしてそう。地球環境への感心や、自然との共存と言った事象も少なからず影響しているのではないかとも考えられます。

 

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MOROSOの新作。パトリシア・ウルキオラ氏デザインの「Biknit」。 MOROSO以外にもクラフト的な要素や質感を取り入れたデザインの家具が至る所で見られ、彼女が今のデザイントレンドを牽引している様な印象を受けました。

 

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driadeの「CLUBLAND」。撥水加工が施されたファブリックを使用した家具が多かったのも、今年の特徴ではないでしょうか。

 

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こちらもdriadeの「CAPE WEST」。driadeはかなりアウトドアファニチャーに力を入れている感じがします。

 

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GERVASONIのアウトドアファニチャー。先ほどのdriadeの「CAPE WEST」と同様にパッと見、室内で使用していても違和感の無い、アウトドアファニチャーが多かったのも最近の傾向。

 

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vitraの「Waver」。コンスタンチン・グルチッチによるデザイン。座面はベルトで吊るされている構造になっているので、座るとユラユラとハンモックの様な座り心地になります。

 

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Zanottaの「LAMA」。ルドヴィカ&ロベルト・パロンバ夫妻によるデザイン。私は知らなかったのですがバスルームなどの水まわり製品のデザイナーとしては世界的に有名な方々らしいです。2006年にリリースされた革張りのアームチェアー「LAMA 921」のアウトドアバージョン。

 

2つ目は素材を編んだようなテクスチャー。ファブリックであったり、革であったり、スチールであったり、とにかく編みパターンの見た目の面白さを取り入れた製品が多く見られました。これは水はけを良くするための処理として、アウトドア用のチェアーなどでは一般的な手法です。室内用の家具も、1つ目に紹介したアウトドアファニチャーの影響も少なからず受けていると思われます。

 

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MAGISは今年も多くの新作を発表していました。画像はマルティーノ・ガンパー氏によるデザインのチェアー「Vigna」。座面は異なる2色のメッシュ状の樹脂パーツを重ね合わせることで、面白い表情を演出しています。おそらく一体成型でしょう。

 

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同じくMAGISの「FULUX」。ドイツ人デザイナーのジャージー・セイモア氏によるデザイン。左右に渡るワイヤーのフォルムのラフさがドイツ人らしくなく面白いです。

 

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この写真だけフィエラ会場ではなく、ミラノ市内、トルトーナ地区の展示。Cappelliniの「sekitei chair」です。セキテイ(石庭)チェアー??そうなんです。デザインは佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス、nendoによるデザイン。座面部分のスチールパイプが美しい曲線で曲げられており、流れをイメージさせるようなパターンが施されています。

 

ほんの一部をご紹介しましたが、この2つのトレンドは、昨年もチラホラ見られました。それが、今年一気にトレンドとして広がったと言う印象を受けました。昨年は初サローネだったので「これスゲー!、あれスゲー!会場広ーい!ゴハンおいしー!」で、帰国後に「トレンドは?」とか聞かれても「??」って感じだったのですが、今年は昨年からの変化や、新しい傾向の出現など、トレンドの流れが自分なりにも把握できた様な気がします。