10月1日に発表された「2020年度 グッドデザイン賞」、
DAYS OFFICEの折りたたみスタッキングチェアー『ストックスタック』が
グッドデザイン賞ベスト100に選出されました。
...ということで、
「『ストックスタック』ってどんなイス?」とお思いの方のために、
本記事では改めて、製品の特長をご紹介します!
【目次】
『ストックスタック』は、ミーティングスペースを活用したワークショップなど、アクティブでフレキシブルな空間へのニーズへの高まりから生まれました。
特長は、一見するとキャンプチェアーのようなルックスながら、ワークシーンでの座り心地を備えていること。
キャンプで自然のなかにいると、気分があがりますよね? そんなムードを働く空間にも取り入れたのが、最近増えているキャンプ風オフィス。リラックスしながらコミュニケーションできる空間がつくれると、注目が集まっているのです。
「それなら、キャンプチェアーをそのままオフィスに持ち込めばいいのでは?」なんて声も聞こえてきそうですが、そうではないのです。
キャンプチェアーは「後傾姿勢=リラックス重視」、オフィスチェアーは「前傾姿勢=集中や作業のしやすさ重視」。座り心地がまるで違います。
まずはシートハイ。一般的なワークテーブル(高さ720㎜)と合わせてもラクな着座姿勢がとれる高さに設定。
さらに、シートをあらかじめたわませておくことで、キャンプチェアー特有の着座時の沈み込みを防ぎ、PC作業など働く姿勢をサポートします。
チェアーの脇に、手荷物を収納できるポケットをつけることも可能。
イベントやセミナー時の行動観察により開発されたもので、ペットボトルを床置きにしたり、ノートPCや文房具の置き場に困ったり...そんな様子に気づいたことからこのアイデアが生まれました。
また、従来の屋外用キャンプチェアーは、車に寝かせて積むことを前提としているため自立はしません。一方「ストックスタック」は、折りたたんで自立させられることがポイント。左右の脚の奥行きを変えているため、折たたむ際に脚同士がぶつからず、部屋の片隅に省スペースで収納可能。
その片付けられたときの美しさも、大切な要素のひとつです。
これからのオフィス空間でも、出社率に応じて「席を間引く、増やす」といった、フレキシブルな場づくりに役立つはずです。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
■大賞選出のベスト100プレゼンの様子は、こちらからご覧いただけます。
→ ルーム Y https://youtu.be/aoPP5PMJKzo(3:50:40~)
そして大賞の発表は10月30日!
オンラインイベントも開催されますので、ぜひご覧ください。
応援よろしくお願いします^^
受賞対象の概要(一部抜粋)
概要
オフィスのラウンジ空間等で、ワーカーがカジュアルに集ったプレゼンテーションや情報共有、イベントシーン等に対応した折畳みスタッキングチェアー。 チェアー自体を折りたたんだ状態で自立させてスタッキングが可能なため、片づけた状態での美観を備え、オフィスインテリアとしても調和する。
デザインのポイント
1.セミナー時等にセッティングしやすく省スペースで収納可能なワンアクション折り畳み+自立・スタック構造
2.ワークに最適な姿勢を保持する背座形状と自立・スタック構造の両立
3.セミナー時等に置き場所に困る手荷物が収納可能なサイドポケット
ディレクター
コクヨ株式会社 ファニチャー事業本部 ものづくり本部 コミュニケーションバリューチーム 森田進一、荒川真伍
デザイナー
コクヨ株式会社 ファニチャー事業本部 ものづくり本部 シーティング開発部 林友彦、佐川翠里
発売
2020年1月20日
価格
29,800 ~ 35,800円
販売地域
日本国内向け
受賞対象の詳細
背景
近年、社員同士の交流だけでなく社外メンバーを含めた協創の場としてオフィス内にセミナーセッティングが可能なラウンジスペースを設置する企業が増えている。このようなアクティブな場の設えとしてキャンプチェアーを導入するケースが増えているが、本来キャンプチェアーはリラックスした姿勢用に作られており姿勢保持の面で課題が多い。また、姿勢保持やスタッキング性能を重視してオフィスチェアーが導入される場合もあるが、デザイン面で事務機器然とした印象となり本来狙ったアクティブな場が実現できないことがある。本製品は、アクティブな場に相応しい佇まいを持ちつつ、オフィスワークに最適な姿勢保持やスタッキング性能を実現することを目的として開発を行った。また、セミナー聴講時に手荷物の置き場がないことや開催前後の設置作業の不便さ等の解消も併せて行った。
経緯とその成果
開発にあたり、セミナー前の設置作業からセミナー終了後の撤収作業までユーザーの観察を行った。設置時にイス複数台を持ちつつ複雑な折りたたみ動作をすることに苦労していることや、聴講時には手荷物の置き場に困り床等に置いていることが明らかになった。この点に着目し、ワンアクションで折りたたみ可能かつ折りたたみ時に自立する・手荷物が収納可能なチェアーの開発を行った。その結果、左右の肘フレームを上方に持ち上げるだけで自然と折りたたまれ、その状態で自立するリンク部構造の考案につながった。さらに左右のS字型背フレームの形状を組み合わせることでオフィスワークに最適な姿勢保持を行う背座面形状を具現化した。また、収納時に脚同士がひっかかりにくい独特の脚形状を考案することにより、自立した状態でのスムーズなスタッキングを実現している。脚部にはセミナー聴講時に手荷物を収納することができるサイドポケットを装着可能とした。
審査委員の評価
オフィス内でセミナーやカジュアルなプレゼンテーション、イベントなど幅広い機会に対応する折り畳み椅子。オフィスでもトレンドとなっているアウトドアアイテムを意識したスタイルが特徴的な本製品は、実際に畳むと心地よい「かちっ」としたホールドが感じられる。畳んだ状態でもしっかりと自立したため、使用体験として周りの人に伝えたくなるような感動が得られた。明快なたたみ方とそれに伴う安全性、そして椅子を使ってない時の空間でのありようまで想像して開発されており、多面的かつ丁寧に検討された意匠が高い評価につながった。
担当審査委員| 田子 學 佐藤 弘喜 鈴野 浩一 長町 志穂
https://www.g-mark.org/award/describe/50617
(おわり)