HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「最低限の仕事しかしない月曜日」
「最低限の仕事しかしない月曜日」とは、月曜日に負荷の少ない最低限の業務だけをこなす働き方です。週明けに無理せず仕事をすることで、心身ともに長い1週間を乗り切ろうという考え方です。がんばらない月曜日、最低限の月曜日とも表現されます。
英語では「ベア・ミニマム・マンデー(Bare Minimum Mondays・最低限度の月曜日)」といいます。
アメリカのTikTokクリエイターであり、スタートアップ企業の創立者であるマリサ・ジョー・メイズが実践している働き方として公開し、2023年頃から広く知られるようになりました。
■「最低限の仕事しかしない月曜日」浸透の背景
最低限の仕事しかしない月曜日が共感を得て浸透した背景には、これまでの働き方や価値観の変化や「静かな退職」といた頑張りすぎない働き方の考え方の浸透があります。
―ハッスル・カルチャー以外の価値観の定着
・これまでアメリカで浸透していた、「ハッスル・カルチャー」(仕事至上主義で多忙を美徳とする働き方)がコロナ禍を機に変化し、柔軟な働き方やプライベートを優先する働き方も新たな価値観として認識されるようになった
・ハッスルカルチャーは、バーンアウトの原因となり、労働者だけでなく企業にも悪影響を及すことから、最低限の仕事しかしない月曜日が対処法として注目される
―ブルーマンデー症候群への対処
・週末が終わる夕方から月曜日に、憂鬱な気持ちになる「ブルーマンデー症候群」の解決策として、アメリカの若者に支持される
■「最低限の仕事しかしない月曜日」による効果・メリット
・業務のペース配分をすることで、生産性やワーク・ライフ・バランスの向上に期待ができる
・プレッシャーやストレスを軽減し、仕事へのモチベーションを保てる
・仕事に前向きに向き合い、満足度を高めることができる
■最低限の仕事しかしない月曜日によるデメリット
・業務の遅延やアウトプットの質への影響
・周囲の社員や他の曜日の負担が増加する
・組織の生産性低下
ネガティブな印象がある「最低限の仕事しかしない月曜日」ですが、業務のペース配分の一種と捉えることもできます。しかし、そのためには、支障のない範囲でのスケジューリングと業務の調整が不可欠です。業務量だけでなく、業務内容を工夫し、気分転換をはかることも方法の一つです。得意な作業や負荷の少ない業務をしたり、自宅やカフェなどでリモートワークをするなどでも、気持ちに余裕を持って働くことができるでしょう。
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