
2026年2月13日、コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS HALL“CORE” にて「チームとワークConference」が開催されました。会場には経営企画や人事、現場のリーダーに至る多様な方々に足を運んでいただき、イベント後も活発な交流が行われる終始熱気に包まれた1日となりました。
イベント概要
・イベント名:「チームとワークConference」
登壇者:
安斎 勇樹 氏(株式会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO 東京大学大学院情報学環客員研究員)
荒木 秀信 氏(株式会社神戸製鋼所 人事労務部本社人事グループ長)
田留 拓朗 氏(サントリービバレッジソリューション株式会社 人事本部人組織開発部副部長)
モデレーター:
遠田 純 氏(コクヨ株式会社カルチャー本部コクヨアカデミア・ファカルティユニット)
第1部では、マネージャーの役割が複雑化し「罰ゲーム」とさえ揶揄されてしまう現代において、いかにチームの熱量を引き出すかが議論されました。
安斎氏は、従来の「軍事的世界観(管理・統制)」から、個人の内面を重視する「冒険的世界観」へのシフトを提言。これに対し、現場のリアリティを持つ荒木氏と田留氏からは、自身の弱みをあえて晒す「自己開示」の重要性が語られました。

セッションの気づき:
期待を伝えるフィードバック: 優れたフィードバックの条件は、相手が「期待されている」と実感できるかどうかです。日頃から相手に興味を持ち、観察し続けることが、耳の痛い言葉を「成長の糧」へと変えていきます 。

登壇者:
宇田川 元一 氏(埼玉大学経済経営系大学院教授)
越川 康成 氏(コクヨ株式会社執行役員 ヒューマン&カルチャー本部長)
モデレーター:
酒井 希望 氏(コクヨ株式会社 HRCAソリューション部長)
続く第2部では、多くの企業が直面する「組織の慢性疾患」と、その克服に向けたカルチャー変革の本質に迫りました。
宇田川氏は、カルチャー変革の本質を「トランスフォーメーション(変容)」ではなく「アダプテーション(適応)」であると定義。自分たちが自分たちであり続けるために、変えるべきものを大胆に変えていく姿勢の重要性を説きました。
これに対し、コクヨで変革を牽引する越川氏は、所属する会社にあった生き方を磨きこみ、腹落ちすることや、現場での「多面的なアプローチ」の重要性を強調しました。
セッションの気づき:
違和感を放置しない: 「何かがおかしい」という現場の小さな気づき(分散認知)を経営に届ける仕組みが、組織の老化を防ぐ処方箋となります 。

全セッション終了後も会場の熱は冷めることなく、登壇者の前には直接質問を希望するご来場者の長い列ができました。
単なる手法の確認ではなく、「自社の場合はどう向き合うべきか」という深い内省に基づいた意見交換が、会場のあちこちで自然発生的に行われていたことです。ご来場者の皆様が、この場所で得た気づきを「自分たちのチーム」に持ち帰ろうとする真摯な姿勢が印象的でした。
セッション後は交流会場にてアフターイベントが開催されました。組織成長ソリューション「TEAMUS」のメンバーがご来場者の皆様と、セッションのご感想や「マネジメント」や「カルチャー」課題感についての活発な意見交換が行われました。
交流会場で実施したアンケートパネルには、ご来場者の皆様が描く新しいリーダー像や自社のカルチャーについての意見が多数寄せられました。
セッション1の内容を受けた「これからの良いマネジメントとは?」という問いに対し、最も多かった回答は「個性の解放と強みの最大化(27.8%)」と「感情の活性化(27.8%)」でした 。
かつての「正解を教えるリーダー」ではなく、個人の持ち味を引き出し、チームの温度を上げる「ファシリテーター」としての役割が求められているとの意見が寄せられました。
また、セッション2の内容を受けた「自分の会社らしいと思う瞬間は?」という問いについては、約半数の方が「心理的安全性・人間関係」に関連するコメントを寄せていました。「やりたい想いを率直に伝えられる」「ピンチの時ほど一致団結する」といった、人の温かさや絆を自社の誇りとして再認識する声も寄せられました 。
今回のカンファレンスを通じて見えてきたのは、変革は「大きな号令」からではなく、目の前の相手への「興味」や、小さな「違和感の共有」から始まるという事実です。
3年で新しい風になり、5年で変化を実感し、10年でDNAにする 。そんな長期的な視点を持ちながら、今日からできるチームへの働きかけのヒントをお持ち帰りいただけたのではないかと感じております。
本レポートは、イベントの様子、および組織成長に向けたヒントをお届けしました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
本セミナーは3月初旬にアーカイブ配信を予定しています。

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