HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「プロティアンキャリア」

プロティアンキャリア
社会や環境に合わせて、主体的にキャリア形成していく考え方
「プロティアンキャリア」とは、社会や環境の変化に応じて、自分の意思で柔軟に変化させていくキャリア形成のことです。「プロティアン(Protean)」とは、ギリシア神話に登場する自由自在に姿を変えられる神「プロテウス」に由来しており、「変化し続ける」「変幻自在な」という意味です。1967年にアメリカの心理学者ダグラス・ホール教授によって提唱されました。
■従来のキャリアとの違い
従来のキャリアは、企業が主体となって、昇進や昇給をゴールに定め、企業が作ったレールの上でキャリアを歩んできました。また、組織内での地位向上や報酬、安定などが、成功の指標になっていました。一方、プロティアンキャリアは、個人が自分自身でキャリアの方向性を決定します。また、仕事に対する充実感や満足感などの心理的成功に価値を見出すのが特徴です。
近年、終身雇用や年功序列などの衰退による雇用システムの変化や働き方の多様化が浸透する中、キャリアを組織に委ねるのではなく、自律的にキャリアを積み上げていくプロティアンキャリアの考え方が注目されるようになりました。
■プロティアンキャリアの2つの重要な要素
プロティアンキャリアを形成する上で、「アイデンティティ」と「アダプタビリティー」が重要な要素となります。
・アイデンティティ:価値観や目標、能力などの「自分らしさ」に基づき、自らキャリアを選択していく力
従来のキャリアが、組織内での評価や、「自分は何をすべきか」といった組織・他人を軸としていたのに対し、アイデンティティは自分自身を中心とし、「自分は何をしたいか」を重視している。
・アダプタビリティー:環境の変化や新しい状況に適応する能力
従来のキャリアでは、組織内での適応力が求められていた。一方、アダプタビリティーはスキルや知識を習得し成長しようとする意欲、社会の変化に順応する柔軟性などが含まれている。
■プロティアンキャリアのメリット
・モチベーションの向上
自分が主導して積極的に仕事に取り組むため、満足感や充実感を得ることができ、高いモチベーションを維持することができる。
・自己成長の促進
価値観や目標に基づき、主体的にキャリアを選択していくことで、自然とスキルや知識が身に付き、キャリアの構築につながる。
・変化に対する柔軟な適応力
自分自身のキャリアを築くことで、急激な市場の変化や新しい状況にも柔軟に対応できるようになる。
自律的に働く社員が増えると、新しいアイデアの創出や課題への積極的な取り組みなどが見られ、組織が活性化することで生産性が高まり、企業の成長も期待できます。また、企業がキャリア形成をサポートすることで、エンゲージメントが向上し、離職の防止や優秀な人材の定着につながります。
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