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リキッド消費
モノを持たず、その場に応じて必要な分だけ利用する消費行動
「リキッド消費」とは、モノやサービスを長期的に所有するのではなく、流動的かつ柔軟に商品を利用する消費行動のことです。「リキッド(Liquid)」は、英語で液体という意味で、液体のように移ろいやすい特性を表現しています。
従来は、長期的な使用を前提に、モノを買って所有する「ソリッド消費」が主流でしたが、近年Z世代を中心にリキッド消費が拡大しています。モノへの執着や特定ブランドへの愛着が薄く、ニーズや消費サイクルの変化が速いのが特徴です。
■リキッド消費の具体例
・サブスクリプションサービス:定額で一定期間、利用できるサービス
動画配信サービス、音楽配信サービス
自動車、家電、家具、ブランド物、おもちゃ、楽器などのレンタルサービス
・シェアリングサービス:個人や企業が所有するモノや場所、サービスを、提供・共有するサービス
自動車、自転車、電動キックボードのシェア、レンタルスペース、洋服のレンタル、スキルシェア
・リサイクル・リユースサービス:フリマや中古の買取など、不要なモノを販売・購入するサービス
■リキッド消費が浸透した背景
・モノ消費からコト消費へ転換
モノを購入して所有・使用する消費行動から、商品やサービスの利用により得られる体験や経験を重視する消費行動へと変化している。
・デジタル技術の発展
スマートフォン・パソコンの普及や通信技術の発達により、モノを所有せずにデータとして手軽に消費できるようになった。
・コスパやタイパを重視
レンタルやシェアをすることで、購入する手間や費用、保管するスペースなど、時間的・金銭的なコストや負担を軽減することができる。
・環境意識の変化
環境問題に対する意識が高まっており、新しいモノは買わずに、中古品の購入や他人とシェアする人が増えている。
■リキッド消費のメリット
―消費者側
・ニーズに応じて必要な分だけ利用できるため、柔軟な消費ができる。
・モノを所有するより、経済的な負担を抑えることができる。
・モノのシェアや再利用により、廃棄物を減少することができる。
―企業側
・お試しや一時利用を通して、ライト層の新規顧客を獲得しやすい。
・定額料金により、安定した収益を確保できる。
・モノのレンタルサービスの場合、在庫を抱えることがなく、売れなかった不良在庫を有効活用することもできる。
Z世代を中心に支持を得ているリキッド消費ですが、今後幅広い世代に広がることが予想されます。消費者のニーズや市場動向を調査し、消費者心理を分析することで、効果的にマーケティング戦略を打ち出すことができます。また、利用者に対しても、アンケートやレビュー通じて満足度を調査し、課題や問題を理解し改善することで、長期・継続利用を促すことができます。
