Interview社長訪問

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リフレッシュ

生命守る使命から、フリーアドレスと書類管理で重要情報を共有
本質的な課題を解決するためのオフィス

[背景]「生命を守る」という使命を追求した結果、「重要情報の共有」という本質的な課題にたどりつき、その課題を解決するために「フリーアドレス」と「書類管理」という具体的なニーズが生まれた

日和山観光株式会社

代表取締役社長 今津 一也 様

URL: https://marineworld.hiyoriyama.co.jp/hiyoriyama/
所在地:兵庫県豊岡市瀬戸1090番地

納入年月:2024年12月
事業内容:城崎マリンワールド、ホテル金波楼、城崎カンツリークラブ、日和山食品の運営のほか、ロードサイド事業、地域連携事業


飼育員のオフィスがフリーアドレスに!?

白髭「今津社長とは高校時代の同級生で毎年同窓会でもお会いしていますが、仕事の面でもコクヨユーザーとして長年お世話になっています。公私にわたりありがとうございます。」

今津「こちらこそ。毎年秋の同窓会で会う時には仕事の話をしませんが、コクヨさんにはいつもオフィスづくりや働き方に関するサポートを頂いていて、先日も 書類整理の指導 を頂きました。」

今津社長

白髭「今回、なぜ 書類整理法 を学ぶ必要があったのですか?」

今津「現在、 Seazooという水族館の改修工事 を行っているんですが、その一環として飼育員のオフィスをリニューアルしたんです。その際、 スタッフのデスクをフリーアドレスにしたんですが、その為には書類の整理整頓が必要だった んです。」

白髭「飼育員のデスクがフリーアドレスに!?」

今津「そうなんです。Seazooにはイルカやアシカ、ペンギン等、多くの生き物がいます。 飼育員が交代勤務を取りながら動物たちの健康を守るためには全員で動物の状態をシェアしなくてはなりません。その為には飼育員同士のコミュニケーションの促進や情報の共有化が不可欠ですのでデスクをフリーアドレスにし、書類も共有する必要があったのです。

白髭「なるほど!オフィス環境を創る仕事を長年やっていますが、飼育員という仕事に関わる機会は今までありませんでした。 『生命を守る』という重要なテーマを背負った時に『重要情報は常に共有しなければならない』という本質的なテーマにたどり着いた のですね。その結果、『フリーアドレスと書類管理』というニーズが生まれたのだと。」

フリーアドレスを導入した飼育員さんのオフィス
占有物は個人ロッカーに保管

整理整頓のポイントは「働く場所(席)」と「物を置く場所(ロッカー)」を分けること!

今津「その通りです。飼育員の仕事ぶりから学ぶことは沢山あります。彼らはどんな時でも常に、親の様な姿勢で動物たちに寄り添うんです。単に仕事や作業をシェアするというレベルではなく、動物への深い愛情もシェアしているんです。」

事業全般に共通する価値観とは?

白髭「その愛情はきっと動物たちにも伝わっているんでしょうね。人であれ、動物であれ、相手を思う気持ちは必ず伝わるのでしょう。ところで貴社は『かに道楽』を代表とする飲食業や旅館業、水族館と、様々な方法で顧客にサービスを提供することを事業とされていますが、事業全般に共通する価値観はあるのですか?」

今津「はい。どの事業においても 顧客に『感動体験』をして頂きたい という思いがあります。ご家族であれ、お仲間であれ、お一人であれ、ご利用いただいた 全ての皆様に『幸せの記憶』を残して頂ける様なサービスを提供したい と思っています。」

白髭「なるほど。過去に感動したことや、幸せを感じた記憶は今の自分を支えてくれますよね。特に人の優しさや気遣いを感じた体験は忘れがたいものです。」

今津「例えば仲のいい友人から『Seezooに家族連れて行ってきたけど、あれは最高やで!イルカのショーでは水が多少かかったけどな!(笑)魚釣りもやったんやけど、釣った鯵をそのまま揚げて食べれるねん!もう、子供ら全員大喜びや!』と言われたら『自分も家族連れて行ってみようかな?』ってなりますよね。これが 感動体験の凄さ です。」

白髭「確かにそうですね。現代はネットで様々な情報が簡単に入手できる時代です。ネット上で人の書いた口コミ情報を読み、お店を選んだり行先を決めたりすることが多くなりましたが、 『感動体験』を直接聞いた時のインパクトの強さには到底及びません。

今津社長の言葉を熱心にメモに取る白髭

社員に求める"ヒューマニティ"とは?

白髭「それは今津社長から社員の皆さんへのメッセージですね。貴社の社員さんにはどの様な人であって欲しいですか?」

今津「私たちの仕事は人に幸せを感じて貰うお仕事ですから、まず 『人を好きであること』 が前提となります。 『人を喜ばせる』という気持ち も要るでしょう。決まったことしかやらないとか、言われたことしかしない、では全然駄目です。敢えて言うと、 私は『お節介な人』であるくらいが丁度いい と思っています。」

白髭「『お節介』ですか!『サービス精神旺盛な人』とも言えますね。日常と違う『何か』を得るために来ている訳ですから、普通じゃ駄目。つまりマニュアル通りじゃ駄目だという事ですね。そう考えると『サービス』の本質は『お節介』だということにたどり着けた気がします。」

今津「はい。昔は近所に沢山『お節介おばちゃん』がいて、人と人とを繋いでくれていた様に思います。そこには 『相手を喜ばせたい、楽しませたい』 という気持ちがあったんだと思います。」

笑顔にもそのお人柄があらわれる今津社長

白髭「なるほど。私たちとお客様とを繋ぐのも『お節介』なくらいのサービス精神なのでしょう。ところで、城崎町内にある温泉旅館の『赤石屋』さんの事業継承を引き受けられたとお聞きしました。」

今津「そうなんです。城崎温泉は今、国内だけでなく海外からも多くの宿泊客が来て下さり大盛況ですが、温泉街は小さな旅館で構成されていて、その多くが経営者の高齢化と後継者問題を抱えておられます。『赤石屋』さんとは先代以前からのお付き合いで事業継承のご相談を頂き、この度受けさせて頂きました。」

今津社長の描くビジョン

白髭「事業継承の問題は城崎温泉だけでなく、国内で事業を行う全ての企業に共通する課題ですね。そういう厳しい経営環境の中、今津社長が掲げておられるビジョンはおありでしょうか?」

今津「それはやはり、 『お客様と同じ様に社員を大切にする』 ということです。社員が安心して働ける職場環境をつくるのは私たち経営者の責任です。社員が不安な気持ちをもった状態で、お客様に良いサービスは提供できません。社員を大切にし、 互いを思いやる企業風土を保ち続け、間もなく訪れる創業100周年を迎えたい と思います。そして、 地域と共に『次の100年』に向け、成長をしていこう と思います。」

白髭「私自身、故郷のことをいつも大切に思っているので、今津さんの言葉を聞いて安心しました。これからも会社のため、地域のために頑張って下さい。私も応援しています。」

今津「こちらこそ、コクヨさんにはこれからもお世話になりたいと思いますので宜しくお願い致します。」

ホテル金波楼ロビーから望む日本海の絶景を前に
手前は城崎マリンワールドSeezoo、奥はホテル金波楼