Interview社長訪問

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新築
リフレッシュ

社員全員で「夢ある企業」を創生
世代の壁を取り除き、一体感を醸成するオフィス

[背景]   部署が分散していたため、効率が悪かった。まとめることで業務効率をあげたいと考えていた。また、オフィス家具も古く、社員の健康増進のため刷新した。

八鹿鉄工株式会社

代表取締役社長
寺田 謙二 様

URL: https://yoka-tekko.com/
規模:1800㎡
所在地:兵庫県養父市八鹿町朝倉200番地

納入年月:2018年8月
業種:農業用機械・生活関連機器製造業・高糖度トマトの栽培


経営理念について、寺田社長の想いをお聞かせ下さい。

白髭「貴社の経営理念は『創生』『夢ある企業へ』。そして『一人ひとりの真心でお客様に価値ある商品を提供し続ける』というスローガンも掲げておられます。農機具や除雪機、トマトの販売と、様々な価値を提供されている貴社にふさわしい表現ですね。」

寺田「ありがとうございます。ただ、私は最近『この言葉の真の意味を理解しているか?腹落ち出来ているのか?』と自分自身に問い直しをしています。 経営理念やスローガンは我々の事業の目的や存在意義を示すもの。 部門や業務が異なる社員全員の力を結集する言葉であるだけにその真意を正しく理解し皆の力が分散しない様にしなければなりません。」

寺田 謙二社長

白髭「なるほど。単なる『お題目』では駄目だということですね。貴社のホームページを拝見しましたが主力商品の紹介の他、組織図の紹介と共に各部署の社員さんが紹介されておりとても見やすく工夫されていました。」

寺田「ありがとうございます。 情報は常に更新されていてこそ意味がある し、だからこそそれを見るために人が訪れてくるのだと考えています。ですから、ホームページでは常に新しい情報を発信できる様、心掛ける様にしています。」

白髭「冒頭触れた『経営理念』も、企業によっては創業時に掲げられたものが形骸化した形で残っているケースもある様です。ホームページの件も含め 寺田社長は『何のためにやっているのか?』という本質的な部分を大切にされている 様に思います。」

寺田「『本質』と言うと、 会社は『付け焼刃』的な経営ではよくならない と思っています。『ボーナスを増やしてあげたい。』とか『年間休日をもっと増やしてやりたい。』と、いつも思っていますが『一度だけ、一年だけ』やっても駄目で、『それを、ずっと続けられる会社』にならなければ意味がない。私の一存で『今回だけ!』と一度だけボーナスを増やす事は出来るかも知れません。でもそれでは意味が無いんです。」

白髭「なるほど!寺田社長が『本質』と仰った意味を、もっと詳しく教えて下さい。」

寺田「厳しい市場環境の下で給与を増やす為には『限られた経営資源』を給与に、より多くまわせる様 他の仕事の費用を抑制しなければなりません。休みを増やすのも同じです。短い出勤日で同じ成果が上げられる様、 仕事の生産性そのものを上げなければならない のです。これは一人の社員や特定の部署だけで成し遂げられるものではなく、全部署で、全員で協力しなければ絶対に実現出来ないことです。 社員全員が『本質的』なところで繋がり、同じ成果を目指さなければ到底出来っこありません。

オフィスに投資された理由と、その効果を教えて下さい。

白髭「大いに共感します。『限られた経営資源』という言葉が出ましたが2018年に新社屋を建設されオフィスもリニューアルされました。製造業にとり最優先と言える生産設備ではなく、『オフィス』に投資をされた理由を教えて下さい。」

寺田「まず、以前は各部署の配置場所が分散しており移動や集まる時の手間がたいへんでしたので、それを一つの建物の中に集めたかったということがあります。それに加えて、古い備品を大切に使ってきた為、機能性が悪く、社員の身体に負担がかかっていると思っていました。新社屋建設にあわせてオフィス環境も刷新しようと考えたのはそのためです。」

白髭「オフィス計画の段階では、旧社屋にお邪魔して『オフィス環境』や『働き方』を見直す事の意義についてプレゼンテーションをさせて貰ったり、大阪の『コクヨライブオフィス』にご来場頂いたこともありました。」

寺田「コクヨさんの提案には気づきが沢山ありました。もちろん他社にも相談し比較もさせて頂いたのですが、 一番時間を掛け、丁寧に対応下さったのがコクヨさんでした。 それからコクヨライブオフィスで実際の商品を体感出来たことは実に良かったです。例えば、事務用椅子に実際に座ってみると座り心地や機能性が全然違うことに気づき、予定していたものよりグレードの高いものを選びました。考えてみれば社員が一日中 身体を預けるものです。少々費用が上がっても良いものを選ぶべきだと思い直し思い切って決めました。」

白髭「ありがとうございます。投資された効果は如何でしょう?」

寺田「まず、外部の人に堂々と『いつでも寄って下さい。』と胸を張って言えるオフィスになりました。来られたお客様も『綺麗』とか『整っている』と仰って下さいます。明るくて、綺麗で、 洗練された『自慢できるオフィス』 になったと思います。また、 オフィスの効果は採用活動にも表れています。

白髭「それをお聞きして安心しました。貴社の社員の皆さんは実に『ポジティブ』な言葉を、ホームページ上で発信しておられます。寺田社長が社員の皆さんに期待されていることを教えて下さい。」

寺田「現在、社員の平均年齢は42~3歳。一見、数字だけ見れば『脂ののった』社員構成に見えるのですが、実態はベテラン社員と若手社員とに二極化された状態になっています。
この様な 世代の『壁』を乗り越え、技術や知識が継承されていく様、社員間の繋がりを大切にする様な『風土』をつくりたい し、私のその思いに応えてくれる社員を一人でも多く増やしたいと思っています。」

今後の目標をお聞かせ下さい。

白髭「貴社は、農業にとって大切な『土』を耕すことと会社の『土台づくり』は同じだという表現をされています。 寺田社長の『本質志向』は、貴社の『風土づくり』に通じるもの だと感じました。最後に今後の寺田社長の目標をお聞かせください。」

寺田「私の目標は至ってシンプル、『年間賞与5ヵ月支給!』の実現です。ただそれは、先程申した通り『1回だけ!』じゃ駄目なんです。毎期続けてこれが出来る会社にならなければならないし、それを実現するには、 私たちの事業を『本質的』な意味で、更に生産性の高いものに変えていかなければならない という事です。それには社員全員の協力が必要であり、力を結集する事が出来て初めて実現出来ると思っています。 『社長が、誰かが』やってくれる訳ではありません。他人や外部環境の力で実現したとしても、それは一過性のものであり、自分達の『真の力』によるものではないから です。」

白髭「ありがとうございました。私はいつも、お客様に対し『オフィスは人と人とを繋ぎ、その力を一つに結集する場』だと訴えております。貴社の洗練されたオフィスが、寺田社長の想いを実現する装置になることを期待していますし、今後もサポートをさせて頂きます。」

寺田「よろしくお願い致します。コクヨさんには これからも地域密着できめ細かい対応を期待しています。」

左から 八鹿鉄工の宮下主任 寺田社長 白髭 弊社伊賀