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働き方用語辞典「つながらない権利」

公開日:2026.4.16

執筆:コクヨコラム編集部

#マネジメント #働き方用語辞典 #制度

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働き方用語辞典「つながらない権利」

つながらない権利

従業員が勤務時間外の連絡対応をしない権利

「つながらない権利」とは、従業員が勤務時間外に、仕事のメールや電話、チャットなどへの対応を拒否する権利のことです。勤務時間外は、休憩時間(昼休みなど)や始業前・終業後の時間、休日などが含まれます。

2016年にフランスで改正労働法につながらない権利が盛り込まれ、その後世界各国で法令化が進んでいます。厚生労働省の「労働時間法制の具体的課題について※」でも触れられるなど、近年日本でも注目されており、勤務時間外の連絡を禁止する企業も少しずつ見られます。
※出典:「労働時間法制の具体的課題について」(厚生労働省)

■つながらない権利が必要になった背景
・デジタル技術の発展
パソコン・スマートフォン・タブレットやインターネット、チャットツールなどが普及したことで、いつどこでも業務に関するやり取りができるようになった。
・テレワークの普及
コロナ禍を機にテレワークが普及したことで、仕事と家庭生活の境界が曖昧になり、休息の質が低下するようになった。
■勤務時間外の連絡がもたらす悪影響
・心身の負担
勤務時間外の連絡が積み重なると、不安感や疲労感を感じ精神的・体力的にストレスがかかる。このような状況が続くと、離職につながる恐れもある。
・生産性の低下
疲労が蓄積することでモチベーションが低下するだけでなく、仕事と私生活のオンオフの切り替えが難しく、作業効率が落ちる。
・ハラスメント問題へ発展
勤務時間外の対応を強要することはプライベートの侵害につながり、ハラスメント行為と見なされる可能性がある。
・残業代の発生
勤務時間外の仕事が頻繁に発生すると長時間労働につながり、残業手当として人件費が発生する。

つながらない権利を守るためには、”業務連絡の時間を設定する”、”勤務時間外はメールやチャットの受信を通知しないように設定する”など、社内でルールを決め、会社全体に周知することが大切です。勤務時間外の連絡がなくなることで、仕事とプライベートの区分が明確になり、ワーク・ライフ・バランスを保つことができます。

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