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働き方用語辞典「プランド・ハップンスタンス」

公開日:2026.3.12

執筆:コクヨコラム編集部

#インフォーマルコミュニケーション #マネジメント #働き方用語辞典

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働き方用語辞典「プランド・ハップンスタンス」

プランド・ハップンスタンス

偶然の出来事を、キャリアアップのチャンスとして捉える考え方

「プランド・ハップンスタンス」とは、1999年にスタンフォード大学の教育・心理学者ジョン・D・クランボルツにより提唱された「キャリアの8割は偶然の出来事によって決まる」というキャリアに関する理論です。プランド・ハップンスタンス(Planned Happenstance)は、日本語では「計画された偶発性理論」「計画された偶然」と訳されます。自身のキャリアについて、偶然を身に任せるのではなく、主体となって偶然を引き寄せるように積極的に行動することが重要である、と提唱しています。

終身雇用や年功序列の崩壊、働き方の多様化などの変化の激しい予測困難な現代社会において、偶然の出来事を活用することでキャリア形成の機会につなげるプランド・ハップンスタンスが注目されています。

■プランド・ハップンスタンスの5つの行動指針
ジョン・D・クランボルツは、プランド・ハップンスタンスを実践するにあたり、重要となる5つの行動指針を挙げています。

・好奇心:新しい情報や経験に対して、積極的に興味を持つこと
常に視野を広げて関心を持つことで、思いがけない出会いや学びにつながる。

・持続力:失敗や困難に直面しても、諦めずに努力し続けること
うまくいかないからといって挫折するのではなく、持続することで成果をあげることができる。

・柔軟性:こだわりや理想にとらわれず、柔軟に適応させること
状況や環境の変化に応じて、臨機応変に順応する姿勢が大切である。

・楽観性:困難や失敗に悲観的にならず、前向きに取り組むこと
ネガティブな状況もポジティブにとらえることで、キャリアの道が広がる。

・冒険心:リスクを恐れずに行動を起こすこと
不確実な状況でも、新たに挑戦することで偶然をチャンスへと変えることができる。

■企業でのプランド・ハップンスタンスの活用方法
プランド・ハップンスタンスは、企業側で社員に環境を提供することもできます。以下で3つの試みを紹介します。

・ジョブローテーションの導入
柔軟に人材配置を行い働く環境を変えることで、効果的に成果や成長へ転換することができる。

・他部署や他社との交流の促進
他部署や外部との食事会や交流会など、新たな出会いの機会を積極的に設けることで、新しいキャリアの可能性を見出すことができる。

・チャレンジしやすい風土作り
新たな業務や機会を提供するなど、何事にも挑戦できる制度や環境を整えると、キャリア構築につながる。

新たな道筋を切り開くには、とにかく積極的に新しい出会いや出来事を求めて、行動を起こす必要があります。社外で新たな習い事をしたり、集まりに参加したりして、他者と交流を図ることで、想定外の出来事が起こり、キャリアアップの機会を生み出すかもしれません。

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