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働き方用語辞典「マイクロマネジメント」

公開日:2026.3.19

執筆:コクヨコラム編集部

#マネジメント #人材育成 #働き方用語辞典

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働き方用語辞典「マイクロマネジメント」

マイクロマネジメント

上司が部下を細かく干渉・管理するマネジメントスタイルのこと

「マイクロマネジメント」とは、上司やマネージャーが部下に対して、過度に監視・管理し、細かく指示を出すマネジメントのことです。新入社員に対してやプロジェクト初期など、場合によって効果を発揮しますが、一般的にはネガティブな意味合いで使われます。部下が上司の細かい管理を精神的なストレスと感じた場合、ハラスメントへと発展する恐れがあるため注意が必要です。

一方、上司がチームメンバーに方向性を示し、仕事の進め方をメンバーに任せて自主性を尊重する手法をマクロマネジメントと呼ばれ、マイクロマネジメントとは正反対の概念です。

近年、リモートワークやフレックスタイム制度など働き方が多様化したことで、上司は部下の業務状況を把握しにくくなったことへの不安を感じ、過度な干渉を行う傾向が強くなりました。また、テクノロジーの進化に伴い、ツールやソフトウェアを使って仕事の進捗や内容を簡単に確認できるようになったことで、上司は過剰な介入をしてしまうケースが増えています。

■マイクロマネジメントの具体例
・業務の進捗状況について細部まで確認し、頻繁に報告するよう求める
・仕事の進め方を細かく指示する
・メール送信の際、送る文面の内容や送り先を細かく指示する
・部下のスケジュールを常にチェックする
・些細なミスを細かく指摘する

■マイクロマネジメントが与える悪影響
―個人
・主体性の損失
業務に対して細かく指示することで、部下は主体的に行動しようとせず、成長する意欲を失ってしまう。

・モチベーションの低下
上司の過度な介入や詰責により、やりがいや達成感、自信を失い、意欲やモチベーションが低下してしまう。

・ストレスによるメンタル不調
過剰な監視や干渉が続くと、部下は不安や緊張感などのストレスを抱き、うつ病を引き起こす恐れがある。

―企業
・離職率の上昇
ストレスやモチベーションの低下、上司への不満により、離職を招くリスクがある。また、自律的に働ける企業へ転職し、優秀な人材を失う可能性がある。

・生産性の低下
自主的に動けない社員が増えると、業務の効率が下がり、パフォーマンスが低下する。また、新たなアイデアやイノベーションが生まれにくく、企業の競争力の低下につながる。

・上司の負担増加
部下の業務を過度に管理することで、上司自身の業務量が増えると共に、本来のマネジメントや育成業務に専念できなくなる。

マイクロマネジメントを防ぐためには、業務進捗の報告頻度を決めておくことが効果的です。上司は細かく監視することなく、部下は主体的に仕事を進めることができ、両者のストレスの軽減にもつながります。また、上司が部下に権限を与えて仕事を任せることで、部下は自信につながります。さらに、上司と部下の信頼関係が構築され、チームの結束力の向上も期待できます。

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