HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 働き方用語辞典「グリーンイノベーション」
「グリーンイノベーション」とは、環境や資源、エネルギーに対して、持続可能性の向上を目指し、科学技術や社会的な新しいアイデアを基に展開する多様な取り組みを指します。再生可能なエネルギーの転換、循環型社会の推進、自然共生型社会の構築など、様々な施策が行われています。
従来、企業にとってコストがかかるとされていた環境対策ですが、成長の機会として発想の転換を推進しており、経済と環境の好循環を目指しています。環境負荷の軽減だけでなく、企業の競争力の向上や新たなビジネスチャンスの創出、経済・地域活性化など、様々な価値の創造が期待されています。
グリーンイノベーションは、2008年11月にアメリカのオバナ大統領がグリーン・ニューディール(自然エネルギーや地球温暖化対策に公共投資することで、新たな雇用創出や経済成長を生み出す施策)を提唱したことで注目されるようになりました。その後、日本では2010年に経済産業省が、グリーンイノベーションをメインに、環境にやさしいエネルギー大国を目標にした政策を打ち出しました。
■カーボンニュートラル
グリーンイノベーションの戦略として、日本は2020年に「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることを目標に掲げています。実現に向け、企業の野心的な挑戦を後押しするため、「グリーンイノベーション基金」が造成されました。中小・ベンチャー企業や大学や研究機関などに、研究開発・実証から社会実装まで、10年間継続的に支援する取り組みで、総額2兆7500億円を上る巨額な予算を設定し、国を挙げた施策として進められています。
■企業におけるグリーンイノベーションのメリット
・省エネルギー技術や資源効率化による生産・製造コストの削減
・環境問題に取り組む企業としてブランド価値の向上
・科学技術や革新的なアイデアによる新たなビジネスモデルの構築
・企業価値の向上や新事業展開による雇用の創出
近年、消費者の環境への関心が高まっており、環境を配慮したサービスや商品を提供することで、満足度や信頼度が向上し、収益拡大が見込めます。環境対策を進める際には、自社だけでなく、機関や他企業と連携することで、新しいアイデアが生まれたり、技術を活用したりと、今までにないビジネスチャンスが広がるかもしれません。
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