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働き方用語辞典「ケイパビリティ」
公開日:2026.5.21
執筆:コクヨコラム編集部

ケイパビリティ
企業や組織全体の総合的な能力
「ケイパビリティ」とは、企業や組織全体として持つ、能力や強みを指します。一般的には、「能力」「才能」「可能性」などを意味し、1992年にボストンコンサルティンググループのジョージ・ストークス、フィリップ・エバンス、ローレンス・シュルマンによる論文で提唱されました。ケイパビリティは、個人の能力や技術力・開発力などの単一的な強みではなく、研究・開発から製造・販売に渡っての事業全体の仕組みややり方、文化などが含まれます。
デジタル化やグローバル化など、急速に変化するビジネス市場において、企業が生き残るためには、製品やサービスだけで勝負するには難しく、組織固有の能力を強化することが重要になっています。
■ケイパビリティを高めるメリット
・競争優位性の確立
長年の経験や文化などにより形成されるケイパビリティは、技術やサービスとは異なり他社が模倣しづらいため、差別化を図ることができる。
・事業の持続性の拡大
組織的な能力が高まることで、競争力が高まり、安定的かつ継続的な収益の拡大や成果につながる。
■ケイパビリティと似た言葉
似た表現として、企業の中核となる能力という意味の「コアコンピタンス」があります。技術力や製造能力など、プロセスにおける一部分の特定技術を指します。一方、ケイパビリティは、事業プロセス全体で発揮される総合的な組織力です。両者は相互的に補完し合う関係で、ケイパビリティを高めることでコアコンピタンスも向上します。
■ダイナミック・ケイパビリティ
「ダイナミック・ケイパビリティ」とは、環境や状況の変化に適応するために、組織の資源(ヒト・モノ・カネ・情報など)や既存のシステムを再構成して変革する能力のことです。1997年にカリフォルニア大学のデイヴィッド・J・ティース教授が提唱した経営戦略論で、「企業変革力」とも呼ばれます。先行きが不透明な時代において、ダイナミック・ケイパビリティを強化し、優位性を獲得することが求められています。
ケイパビリティは、組織全体に定着した能力であり、向上させるためには特定部門だけでなく、一通りの業務プロセスを理解する人材を育成する必要があります。ジョブローテーションや他部門との協働の機会を積極的に提供し、部門間連携を構築する仕組みを作ることで、スキル・情報の共有やビジョンの浸透を円滑に進めることができます。
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