HOME > オフィスづくりに役立つコラム > 出社したくなるオフィスとは? 7つのワークシーンで考えるこれからの役割
出社したくなるオフィスとは? 7つのワークシーンで考えるこれからの役割
公開日:2026.4. 3
執筆:コクヨコラム編集部
#ウェルビーイング #チームビルディング #ハイブリッドワーク

ハイブリッドワークが普及し、働き方が大きく変化する現代。オフィスは単に「仕事をする場所」から、「なぜそこへ行くのか」という価値が問われる場所へと変わりました。
では、「出社したくなるオフィス」とは、どのような場所でしょうか。それは、ワーカーの多様な活動(アクティビティ)を支え、個と組織の成長を促す場です。
この記事では、これからのオフィスに求められる役割と、その役割を実現するための「7つのワークシーン」について、コクヨの知見を基に解説します。
▼より詳細な「出社したくなるオフィスづくりのポイント」を知りたい方へ
本記事でご紹介する内容をさらに深掘りし、具体的な構築の工夫、運用方法、最新ツールの活用法まで網羅した「7つのワークシーンからみる『出社したくなるオフィスづくりのポイント』」のホワイトペーパー(PDF資料)を無料でダウンロードいただけます。
ぜひ、貴社のオフィスづくりにお役立てください。
目次(読了時間:約8分)
1.「行く場所」から「行きたい場所」へ。これからのオフィスに求められる3つの役割
2.オフィスでの行動を分類。7つのワークシーン(アクティビティ)とは
2-1.【シーン1】オペレーションワーク:個人の仕事をスピーディに進める
2-2.【シーン2】チームビルディング:一体感や帰属意識を高める
1.「行く場所」から「行きたい場所」へ。これからのオフィスに求められる3つの役割

ご存知の通り、新型コロナウイルスの影響を経て、私たちの働き方や価値観は大きく変わりました。ハイブリッドワークが一般的になり、オフィスは、働く場所の「選択肢のひとつ」となり、「行かなければならない場所」から、ワーカーが「行きたい」と感じる魅力的な場所となりました。
このような状況の変化に応じて、これからのオフィスに求められるのは、大きく分けて次の3つの機能が重要となります。
1.オフィス/ここでしかできない体験(ハイスペック&スペシャル)
自宅では難しい専門性の高い業務や、実物を見ながら行うプロトタイピング(試作) など、高機能で特別な体験ができる環境を提供する場所。
2.個と組織をつなぐ求心力(カルチャー&エンゲージメント)
他者や多様な考えと交わり、チームビルディング を行うことで、組織への求心力やエンゲージメントを高めます。そのような人と人をつなぎ、コミュニティを支援する場が重要です。
3.社会性を継続させる場(ウェルビーイング&バランス・リズム)
出社することで、生活のリズムを整え、身体性の回復の機会ともなります。また、仕事での打合せだけでなく、同僚との雑談なども身体性の回復に寄与するともいわれています。他者や違いと交わり、気分転換や心のバランスを和ませる場が必要となります。
これらの役割を果たすことで、オフィスはワーカーにとって価値ある「行きたい場所」へと進化していくのです。

2.オフィスでの行動を分類。7つのワークシーン(アクティビティ)とは
では、前述した3つの役割を果たすためには、具体的にどのようなオフィス環境が必要なのでしょうか。
そのヒントは、ワーカーがオフィスで行う「アクティビティ(行動要素)」にあります。
リモートワークを経験したことで、WEB会議のようにオンラインで完結できることと、ビジュアルシンキング や気軽な相談・雑談 のようにリアルな場(オフィス)の方が捗ることが明確になりました。
そこでコクヨでは、オフィスで働く中の重要な行動要素(アクティビティ)を「7つのカテゴリー」に分類しました。

【オフィスのアクティビティ 7つのカテゴリー】
1.オペレーションワーク
周囲の雰囲気を感じながら、個人の仕事をスピーディに進める。
2.チームビルディング
メンバーとの理解・信頼感を深め、チームの一体感や帰属意識を高める。
3.チームシンキング
考えを視覚化して共有し、目線を合わせてアイデア出しや議論をする。
4.高集中ワーク
外部からの刺激を遮断・限定し、ひとつのことに没頭する。
5.特殊・専門ワーク
特殊な機能や環境が必要な、業種特有の専門的な仕事を行う。
6.社外関係構築
自社の理念を伝え、共感してもらい、仲間を増やし信頼関係を築く。
7.高機密性ワーク
高いセキュリティを要する情報を扱った議論などを行う。
これらの7つのシーンをバランスよく設計することが、「出社したくなるオフィス」の鍵となります。
コクヨでは、ワークプレイスをデザインする際、前述したオフィスに求められるものは何かという「機能」と、オフィスで誰とどのようなアクティビティを行うかという「目的」を、それぞれの企業の経営方針を踏まえながら分析し、ご提案しています。
次章からは、特に重要な3つのワークシーンをピックアップし、設計・運用のポイントをご紹介します。
2-1.【シーン1】オペレーションワーク:個人の仕事をスピーディに進める

オペレーションワークとは、周囲の雰囲気や動きを感じながら、個人の仕事をスピーディに進める行動です。例えば、チームで集まって一体感を持ち、連携しながら仕事を進めるシーンなどが該当します。
このワークシーンを支えるためには、デスクレイアウトの工夫が重要です。自社の業務や目指したい働き方に合わせて、デスクの種類や配置を考える必要があります。
また、単にレイアウトを工夫するだけでなく、下記のような運用ルールの導入も効果的です。
■フリーアドレス・ABWの導入
固定席を持たないフリーアドレスや、業務や気分に応じて働く場所と時間を選択できるABW(Activity Based Working)の導入は、ワーカーの業務効率向上や、社員同士のコミュニケーション活性化につながります。
■ICTツールの導入
オペレーションワークを円滑に進めるには、「誰がどこにいるか」の把握も重要です。位置情報システム(例:Beacapp HERE) などを導入すれば、社員の出社状況や居場所、会議室の利用状況などを可視化できます。
2-2.【シーン2】チームビルディング:一体感や帰属意識を高める

チームビルディングは、メンバーとの理解・信頼感を深め、チームの一体感や帰属意識を高める行動です。少人数での進捗共有や、仕事以外の雑談も、このシーンに含まれます。
このシーンでは、リラックスしたコミュニケーションを促すことが重要となり、オープンスペースの設置や会議開催のルール設定などが有効です。
■オープンスペースの設置例
従業員が自由に使えるリフレッシュスペースやカフェスペースは、偶発的な出会いや雑談を生み出します。例えば、コクヨの「inGREEN(イングリーン)」 のようなアウトドアテイストの家具は、オフィスにいながらリラックスした気分を演出し、風通しの良いコミュニケーションを促します。
■会議開催の定例化
物理的な空間だけでなく、運用の工夫も大切です。毎週決まった時間にグループミーティングを設定したり、月一でリアルな定例会を取り入れたりする。こうした「集まる仕組み」が、帰属意識の向上と生産性の向上につながるのです。

2-3.【シーン3】チームシンキング:視覚化し、アイデア出しや議論をする
(【画像挿入箇所】 提案:ホワイトボードやモニターを囲んで議論している様子の写真。添付資料 ページ10)
チームシンキングは、お互いの考えを視覚化して共有し、目線を合わせて、アイデア出しや議論をする行動です。困ったときに相談し解決策を議論する、といったシーンがこれにあたります。
このシーンで重要なのは、「参加しやすさ」と「議論の可視化」です。
■空間づくりの工夫
外から議論の内容を垣間見ることができる空間づくりをすることで、通りがかった社員の飛び入り参加を可能にする、また、閉塞感のない空間づくりをすることで、誰もが自由に発言しやすい雰囲気をつくり、全員参加型の議論を展開できるようにするなど。空間づくりの工夫で「参加しやすさ」を促します。
■議論に最適な家具の設置
可動式のホワイトボードや、壁面自体をホワイトボード仕様にする ことで、アイデアをその場で視覚化できます。また、立ち座りしやすい昇降スツールや、全員の距離が近くなる円形テーブルなども、アクティブな議論を促します。
■ツールの導入
リアルとオンラインが混在するハイブリッドなミーティング では、議論が空中戦になりがち。そこで、次世代コミュニケーションツール「MAXHUB」 のような、WEB会議機能とホワイトボード機能が一体となったディスプレイが役立ちます。
3.自社に必要なワークシーンを分析し、「出社したくなるオフィス」を実現する

本記事では、オフィスに必要な7つのワークシーンのうち、3つをピックアップしてご紹介しました。
そのほかに、「高集中ワーク」 のためのソロブース や、「特殊・専門ワーク」 のためのプロジェクトルーム、「社外関係構築」 のためのエントランスや共創エリアの構築、また、「高機密性ワーク」 のための音漏れ対策 なども、オフィスには欠かせない要素です。
重要なのは、自社の経営方針や働き方を踏まえ、オフィスに求められる「機能」と、ワーカーが行う「アクティビティ(目的)」を正しく分析すること。
その上で、7つのワークシーンを適切にデザインし、運用していくことが、「出社したくなるオフィス」の実現につながります。
▼「7つのワークシーン」の詳細と具体的なソリューションを知りたい方へ
ご紹介した7つのワークシーンそれぞれについて、
・具体的なアクティビティ例
・該当するスペースのアイデア
・設計・運用のポイント
・コクヨが提案する最新の家具やICTツール活用例
などを詳細に解説した資料「7つのワークシーンからみる『出社したくなるオフィスづくりのポイント』」をご用意しています。
これからのオフィスづくりや働き方の見直しに、ぜひご活用ください。
連載コラム
学べるコクヨの
オウンドメディア
コクヨ公式SNS
働き方・家具・オフィス空間の
最新情報をチェック!








