BACKGROUND
人と文化のつながりを大切にすること、ひとつの企業では成しえないことに挑戦すること。社内外で新しいコミュニケーションが生まれ、時間や場所、既存のルールに縛られず、ひとりひとりが自分らしい時間を過ごしながら多様な働き方を実現することを目指して、今回のリニューアルでは「人と人の出会い」「人と本の新しい関係」に着目した。
CONCEPT
計画したのは、人と本のための丘。従来の平坦なフロア構成には見られなかった、起伏に富んだ地形の操作により、有機的な丘のような風景を生み出した。人々の姿が遠くまでつながり、積みあがる本棚はまるで町並みのように見える。
APPROACH
幾重にも重なる本棚に挟まれ、多様な居場所が展開していく。働く合間に、休憩の合間に、ふと人や本と出会うことができる。天井には緩やかなアーチを連ねることで奥行きを強調し、立体的で広がりのある空間を演出している。ピンクの床は空間全体に火照りを生み出し、オフィスにはない活気をつくる。レンガや木などの手触り感のある素材をはじめ、枯葉や古紙といったサステナブルな素材も随所に採用している。