デジタル技術を活用したビジネス変革や社会課題の解決を目指すイノベーションセンターのリニューアル計画。ハイブリッドな働き方が浸透して利用率が下がったことを背景に、この施設を技術展示中心の場からリアルとデジタルが融合した多目的な共創の場へとアップデートすることが求められた。
コンセプトは「体験価値の最大化」。デジタルテクノロジーを駆使した空間デザインと、インタラクティブなコンテンツが同居するこの空間では、日々新たな「つながり」や「こと」が生まれていく。
デザインのキーエレメントは、企業のVIの一つである「イノベーションカーブ」。独自のアルゴリズムによって生成した3Dデータを基に、3軸CNC加工機で国産材を加工。同様のアルゴリズムをガラスフィルムにも展開し、半自動的に図柄と透過性を制御した。デジタルコンテンツは、データベースに蓄積された情報を包括的に可視化するデータビジュアライゼーションへと変換。各データはノードとして表現され、これらが有機的につながったビジュアルは、企業の目指す情報と人の「つながり」を表している。
東京都江東区
2022.06
520㎡
NTTデータ
電通 電通ライブ
照明計画 ModuleX
デジタルファブリケーションアート VUILD
アルゴリズミックデザイン 髙木秀太事務所
デジタルコンテンツ 電通ライブ
清水建設 コクヨ 電通ライブ
見学友宙
日本空間デザイン賞 Shotlist
日本サインデザイン賞 銀賞
Red Dot Design Award
Sky Design Awards Gold
German Design Award Winner
「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。小さなものから大きなものまでスケールにとらわれずデザインすることで、これまで気づかなかったより豊かな日常が生まれると考えています。
よりよいものは当たり前な日常の中に潜んでいます。わたしたちは文具といった小さなものから建築という大きなものまで、ひとつひとつを丁寧に、スケールを行き来しながら行為やその場所を作ることを大切にしています。これからの日常をつくるために、まずひとつながりの日常を行為で分解し、一人ひとりが、もっと自分らしく、もっとワクワクする組み合わせを考えていきます。たくさんの行為がいきいきと結びつくことで、WORKとLIFEはより豊かになるに違いありません。「はたらく」ことから「まなぶ」「くらす」ことへ。そこに生まれるいくつもの行為 を想像し、これまで気づかなかった次の日常をデザインしていきます。