コクヨの本社「THE CAMPUS」では社員の出社率がコロナ禍前の水準まで回復したものの、オフィスの中でオンライン会議が常態化していた。その結果、自社の強みである「共感・共創」によるクリエイティビティが発揮できず、働きがいの低下という新たな課題が生じた。
「ともに、つくる」をコンセプトに、社内外のチームやユーザーに向けた滞在型共創スペース「CREATION PLACE “BOXX”」と、1人ではなく、誰かとの共創を促すライブラリー「HIVERARY」を新設。リアルな場だからこそできる働き方を模索した。
「CREATION PLACE “BOXX”」は、コクヨらしいクリエイティビティを育み、社会と「ともに、つくる」ための拠点。地域住民やワーカーを巻き込んだ新商品のテストマーケティングやサステナブル活動を行うポップアップスペース、社会課題解決に向けて社内外のパートナーとワークショップやブレストなどを行う滞在型の共創スペースとしての活用を目指した。一方「HIVERARY」は、社内の仲間との関わりからインスピレーションを得て、アウトプットを「ともに、つくる」ための拠点。企業と個人が相互に成長することを応援する場になることを目指した。
商店建築2025年6月号
BAMBOO MEDIA