デジタルファブリケーション技術のノウハウや加工・製作のプラットフォームが黎明する中で、従来の「作り手」と「使い手」という垣根がなくなりつつある。その中で、コクヨの考える一つの新しいものづくりのあり方を、展示デザインを通して世の中に訴求することが求められた。
作り手と使い手の垣根がなくなった「新しいものづくりの誕生を祝おう」という意味を込め、会場のコンセプトは「祭」とした。「祭」は老若男女誰しもが参加できるもの。今回の会場でも、まさに「祭」のように誰もがものづくりに参加できる場となるようにデザインされた。「共創型プロダクト」の展示と合わせ、「参加型ワークショップ」を通して「自分でもできそう!」といった創造意欲を引き出し、ユーザーが空間づくりを自分ごとに捉えることができるような体験価値を生むことを目指した。
展示プロダクトはもちろん、「祭」を象徴するやぐらや提灯といったモチーフ、展示台やアート、サインも、デジタルファブリケーションで切削した合板の組み合わせで構成されている。特殊な工具は不要で、主に「組む・つなげる・乗せる」といった簡単な所作で組み立てることができる。同時に、解体が容易であることも大きな特徴。会期終了後はほぼすべての部材を廃棄せずに回収し、他拠点で活用するなどの2次利用を行った。製作から使用、その後の展開までサステナブルな活用ができるということも、今回コクヨが目指したテーマの1つであった。
オルガテック東京2023
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