About UPTIS開発者の声


UPTISの傾斜の秘密について
より詳しい情報を紹介します。

Development story of UPTIS!
最大12度まで傾斜するデスクUPTIS

若き開発者が語る
「私たちが天板を
傾けた理由」

昨今、私たちの働き方は多様化し、ワーカーがオフィス環境に求めるものも変わりつつあります。
天板の角度が調節できるデスク「UPTIS」は、そうした社会の価値観が変化する中、
オフィスワーカーがより健やかに
、よりクリエイティブに、
仕事に臨めることを願い2年半にも及ぶ企画・
開発期間を経て誕生しました。
アクティブに働く人に寄り添った「UPTIS」
はどのようにして生まれたのか。
商品企画を担当した佐々木理那氏とデザインを担当した前田怜右馬氏に話を聞きました。

  • ぜひUPTISを試してくださいね。
  • 皆さんの働きやすさを考えました!
TOPIC 1

天板を傾けるという
アイディアは
どこから生まれた?

どうしてUPTISを開発することになったのか、その経緯、背景について。
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まずはどうしてUPTISを開発することになったのか、その経緯、背景についてお聞かせください。

佐々木:私たちはオフィスワーカーが、より心地よく働けるよう日々家具開発をしていますが、特にUPTISではPC作業時の「姿勢」に着目しました。ハードに働くオフィスワーカーの方は、毎日のデスクワークの結果、首などに負担を感じていらっしゃる方も少なくありません。私たちコクヨができることは、こうしたオフィスで働くみなさまが健やかに、心地よく仕事ができる環境を整えることです。そのため、多くの方がストレスを感じている姿勢の問題に向き合おう……そんな思いが企画・開発の根本にありました。

前田:もっと前の段階のお話をさせていただくと、プロジェクトが始まるにあたり、最初に設定したコンセプトは「心身の不健康からオフィスを解放する」というものでした。身体的にはもちろんのこと、精神的にもストレスフルなオフィス環境をアップデートしようと。そこでオフィスワーカーがどのようなところにストレスを感じているのかをリサーチして、具体的な開発へと進んでいきました。

現代のオフィスワーカーのストレス要因、その代表的なものがPC作業時の姿勢だったというわけですね。

佐々木:そうですね。まず前提として、人間工学の世界では理想的なデスクトップPC使用時のモニターの高さ、角度が決められています。一方ノートPCで作業をする際、どうしても目線は下がりますが、そうなると頭を下げることになり首に負担がかかります。つまり目線を下げれば下げるほど、頭を下げることになり、体に負荷(ストレス)がかかるというわけです。

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前田:理想は首に負担がかからない姿勢ですが、もちろんそんな姿勢でデスクワークをすることは不可能なので、それに近づけることがひとつの目標でした。

佐々木:ちなみにデスクトップPCとノートPCでは、作業姿勢がかなり違います。デスクトップPCの場合、モニター位置も(ノートPCに比べると)高く、またモニター台のような目線を上げるための便利なツールもあります。一方、ノートPCはそこが難しい。たとえばPC本体をモニター台に乗せて高い位置に置き、外付けキーボードでつないで使えば、人間工学のガイドラインに沿った望ましい姿勢を維持できます。でも、あまり現実的な方法ではありませんよね(苦笑)。そこでノートPCひとつで身体的な負担がより軽減されるような新しいデスクを作ろう――そうした目標を設定して、天板に角度をつけることで解決しようとしたわけです。

つまりUPTISは、ノートPCで作業する人のためのデスクとも言えるわけですね。もっともノートPC用スタンドのようなものもあります。なにも天板に角度をつけなくてもよかったのでは?

前田:おっしゃる通りです。事実、ノートPC用スタンドを進化させれば解決できるのではないか、という議論がチーム内でもありました。手軽に持ち歩ける専用スタンドを開発すれば、新しいデスクをつくらなくても良いわけですからね。ただ、市販されているさまざまなノートPC用スタンドを開発チームで試してみたり、実際に使用されている方に聞き取りをしたところ、やはりノートPC用スタンドでは「手首が疲れる」「手首が安定しないので作業がしづらい」という意見が多かったんです。私自身も、開発段階で使用していたのですが、長時間使うとどうしても疲れてしまい、むしろ使うことでストレスを感じてしまうほどでした。

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佐々木:とはいえ対象者によっては、ノートPC用スタンドでの使用にストレスを感じないタイプの方もいました。そこで私たちは早稲田大学の河合研究室と共同で調査をすることにしたのです。その結果、そのようなスタンドを使用するより、天板ごと上げてしまった方が手首の負担が少ないということが判明しました。客観的データで立証されたこともあり、天板に傾斜をつけるというまったく新しいデスクをつくることになったのです。

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TOPIC 2

天板の傾斜角は
どうして最大12度なのか

UPTISの天板傾斜角は8段階あり、
最大角度は12度。
なぜこの角度に設定することになったのでしょうか。

UPTISの天板傾斜角は水平含めて8段階あり、最大角度は12度。なぜこの角度に設定することとなったのでしょうか?

佐々木:天板の角度を決めるにあたっては、早稲田大学の研究チームとの検証作業、さらに試作品を社内外の様々な方に使っていただくなどして徹底的に調査していきました。そして、多くの人が使いやすいと答えた角度が「12度」だったのです。もっとも身長(座高)によっても心地よい角度は違ってきますし、人によっては6度くらいがいいとか、10度がベストという方もおりました。そのため8段階に分けてお好みの角度でお使いいただけるように設定しました。

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前田:モニター位置だけを考えるのであれば、目線をより高くあげるために「最大20度」くらいに設定してもよかったと思います。ただ、そうすると手首も疲れるし、そもそも急な角度すぎてデスクに置いたものが天板から滑り落ちてしまいます(苦笑)。それでは仕事にならないですよね。いくら負担の少ない姿勢が促されても、ストレスがたまってしまうデスクになってしまっては元も子もありません。最大12度、8段階調整のチルト機構を採用したのは、使用者にとってストレスのない角度を、ご自身で確認しながら決められるようにするためでもあります。

佐々木:「負担の少ない姿勢を促そう=身体的ストレスを軽減しよう」というのが、UPTISの最大の目的でもあるのですが、それと同じくらい心的なストレスも緩和させたかった。先程も申しましたが、商品コンセプトが「心身の不健康からオフィスを解放する」ですから。

前田:そのため開発において、デスクワークをする上での様々なストレスを解消することにも向き合いました。アクティブワーカーのデスク周りは雑然としがちです。たとえばデジタルデバイスも複数台持つのが当たり前の時代になっていますが、スマホやタブレットの置き場や、充電するためのOAタップの置き場所も、従来のオフィス用のデスクでは最適化されていませんでした。そういうところを見ていくと、私たちが今までつかっているデスクには、ストレスの種がそこかしこにあるんです。それをいかに解消していくかを考え、我々なりの“答え”を商品に落とし込んでいきました。

「傾斜する天板」以外にも、たくさんのアイデアが詰まっているんですね。

佐々木:そうですね。たとえば文房具との相性。開発段階から弊社の文房具開発チームと一緒に、よりスマートに働けるデスク環境を実現するための商品開発について議論を重ねました。その結果、できたのが収納場所を想定したツールです。バスケットやユーティリティトレーに収まるツールを使えば書類の整理などもしやすく、スッキリとしたデスクで仕事をすることができるかと思います。たとえばバスケットにはショルダータイプの社内持ち運び用バッグ「モバコアップ」がぴったりハマりますし、ユーティリティトレーには持ち運び型ツールペンスタンド「ハコビズ」がピッタリ。これらのツールとの相性は抜群です。

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前田:あとは隣の人との距離感にも注意を払いました。デスクが仕事で使う資料で溢れ、デスクとデスクの境界線が曖昧になった結果、隣の人の“領土”にまで侵入してしまった……なんて経験があるかたもいらっしゃると思います。UPTISでは天板右側にバスケットやトレーを配置していますが、ここは持ち物の置き場所でもあり、隣の人と一定の距離を保つための境界線でもあります。これがあることで、自分のスペースでより集中して仕事に臨めるようになっています。

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佐々木:また、様々なオフィスワーカーを想定して、2種類のモジュールを用意しているのもUPTISの強みだと思います。たとえば社内外のミーティングが多くて、デスクにいる時間が少ないワーカーと、長時間デスクワークをする人だと、デスクに求めるものが全然違ってきます。それぞれのターゲットにどちらのモジュールが適しているのか……逆にいうと多様なワーカーにアジャストできるよう設計されているわけです。

前田:デザインの部分でいうと、CMFや全体的なフォルムで従来のオフィス家具っぽさをなくすように努力しました。たとえば会社に来て角ばった無機質なオフィス家具が並んでいるよりも、オフィスっぽくないデスクが並んでいた方が「楽しい」気分になれるじゃないですか(笑)。細かいことですが、心理的なストレスが少しでもなくなるように、かといって突飛なものにならないように、注意を払ってデザインしていきました。

佐々木:UPTISの長所はいくら語っても足りないくらいですが……(笑)。とにかく多くの方に、このデスクを体験していただきたいです。このデスクは通常の商品開発の倍の時間をかけて作り上げた“力作”。実際にお使いいただければ、その心地よさ、使いやすさにお気づきいただけるはず――そう確信しています。

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  • 前田怜右馬
    FNモノづくり本部 革新センター プロダクトデザインG 。
    2017年入社。UPTISの他、SENTIR(センティア)
    などのデスク系商品のデザインを担当。
    プライベートでは、現在靴作りを勉強中。

  • 佐々木理那
    FNモノづくり本部。大学で人間工学を学んだ後、
    2010年にコクヨ株式会社に入社。以来、工場、開発、
    企画と一貫してデスク開発に携わる。
    休みの日は、自宅でゆっくり映画を見ることが多い。

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