年々、オフィスの地震対策の重要性が高まっています。
コクヨでは、長年にわたって地震対策の研究を行っており、地震に強いオフィスづくりをご提案しています。
そこで、オフィスの地震対策の現状や、コクヨの考える地震対策などについて、武田裕さん(ファニチャー事業本部安全品質部)に話をうかがいました。
■地震が起きると、オフィスにどのような被害が見られますか?
収納棚が倒れてきた、キャスターつきのそで机が動いたなどの被害がよく聞かれます。
まとめると、以下のような被害が大半です。
最近発生した熊本地震の際も同様の被害が見られました。
・収納庫など背の高いオフィス家具が倒れ、通路がふさがれた。
・家具は倒れなかったものの、収納していた書類などが落ちて床一面に散乱した。
・デスクが動いてしまった。
一度、自社の地震対策ができているのかを確認することからはじめるとよいと思います。
オフィスに移転したばかりは地震対策ができていると思っていたが、増員によってデスクを追加してしまい、地震時に避難経路が確保していなかったりすることがあります。
また、現場の判断で、収納庫を間仕切り代わりに使ってしまい、地震の際収納庫の中の書類が落ちてきて怪我をしてしまったといったこともあります。
家具を固定しておいたはずなのに、固定した壁の素材が不適切だったため、倒れてきたといったこともあります。
地震対策には、家具の配置の仕方、家具の選び方、家具の使い方などさまざまな要素があり、
どれか1つを実施したから安心という話では有りません。
コクヨでは、こうしたさまざまな要素を踏まえ、オフィスの地震被害を少なくできるような、地震対策をご提案しています。
地震発生時の被害を最小限にするだけでなく、地震後の復旧スピードが高まる5つのポイントを
設定し、その観点を踏まえた地震対策を推奨しています。
コクヨの地震対策では、以下の5つがバランスよく整っていることが大切だと考えています。
〜コクヨが提案する5つの対策〜
1.レイアウトの見直し
避難経路の確保、適切な家具の配置、家具が転倒しにくいレイアウトなど
2.家具の見直し
引き出しや棚にラッチがついている、キャスター付きの家具にはストッパーが付いている、
ガラスの割れ対策がなされているなど
3.家具の固定
収納庫同士の連結、床や壁の種類の把握し、適切な方法で固定するなど
4.使い方の見直し
避難通路に荷物を置かない、収納庫の上に荷物を置かない、収納庫の収納物はバランスよく
収納するなど
5.防災ルール
災害対策のマニアル整備、避難方法、避難経路などのルール整備、防災用品の備蓄など
これらの地震対策を考える上で重要なポイントは、対策を考える順番とバランスです。
まずは、上の、1から順番に対策を考えます。
この順序で地震対策を考えず、家具を固定しただけ、あるいは地震対策を踏まえた家具を
使っているだけでは、地震の被害を防げない恐れがあります。
また、固定までして安心してしまう人が多く見られますが、使い方が間違っていても
意味はありません。
例えば、地震発生時に、中のファイルボックスが落ちない造りになっている家具を使っていても、
その上に荷物を置いていたら物が落下してしまいます。
さらに、「大きな地震が来たら収納庫のそばに行かない」など、身を守るための行動指針と
あわせてオフィスを使うことも重要なのです。
このように、対策を考える順番だけではなく、5つの視点でバランスよく考える事が重要です。
地震対策を考える際には、日常のオフィスの使い安さも考慮しておきたいものです。
地震対策だけに焦点を絞って考えると、家具は床固定にしたほうがいいのですが、
簡単にレイアウト変更ができなくなります。
オフィスの使いやすさと地震対策のバランスを取ることも、大切なポイントです。
例えば、東日本大震災以降、収納をフロアの一角に集め、執務する空間を分けて、
いつでもレイアウト変更できるようにしているオフィスが増えています。
このように、地震対策と日常のオフィスのつかいやすさをうまく両立できるポイントを
探すことも重要なポイントです。
様々な地震対策、対策のポイントがありますが、全ての企業に全ての対策が必要というわけではありません。
会社ごとの適切な地震対策は、異なり、まずオフィスの現状を知ることが大切です。
コクヨでは、オフィスの危険度を知るチェックリストをホームページに公開しています。
チェックリストにチェックするだけで、レーダーチャートが作成され、どの部分に対策が必要か
確認することができます。
※あなたのオフィスの危険度診断チェック
↓↓↓
コクヨ霞ヶ関オフィスでは、実際の地震対策を見ることができます。
以下セミナーの中でも紹介しますので、是非セミナー、オフィス見学に足を運んでみてください。
コクヨビジネスセミナー: 『今すぐできる地震対策・企業防災』
日時:2016年7月27日(水)16:00〜
会場:コクヨ(株)霞が関オフィス