働き方用語辞典

ワークシェアリング
わーくしぇありんぐ

労働者1人あたりの労働時間を短くして、雇用機会を増やそうとする考え方のこと。

解説

ワークシェアリングは、「仕事の分かち合い」という意味。労働者1人あたりの労働時間を短くすることで、社会全体の雇用機会を増やそうとする取り組みです。

同じ「仕事の分かち合い」でも、国によって活用のされ方がちがいます。
ワークシェアリングが活用されている国として有名なのがオランダです。
1990年代後半、オランダ経済は低迷し、「妻が働かないと実質所得を維持できない」という問題が起きていました。アメリカは男性と女性が同じように働き、所得を2倍にしようとして家族が崩壊していまいましたが、オランダはアメリカの失敗に学び、家族を大切にしながら1.5倍実質所得を増やす方法を考えました。
オランダでは、働く女性の75%がパートタイムです。労働組合もワークシェアリングを認め、パートタイマーも組合員として受け入れました。フルタイムとパートタイム、仕事内容が同じであれば、それぞれの労働時間に対して同じだけの給料を払う、という法律が生まれ、オランダ型のワークシェアリングがスタートしました。

一方日本では、「多様就業型ワークシェアリング」が注目されています。
「多様就業型ワークシェアリング」とは、短時間勤務や隔日勤務など、多様な働き方の選択肢を拡大することについて社会全体で取り組むワークシェアリングのことです。

少子高齢化や団塊の世代の退職による労働力不足の深刻化などに対応するための取り組みのひとつで、雇用機会を増やすことだけが目的ではなく、長時間労働の解消や技術の伝承のための若年従業員の育成・確保、高年齢者の継続雇用、などさまざまな効果が期待されています。労働時間が短くなるぶん、自己啓発の時間を確保することができれば人材の育成にもつながります。

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