これだけは知っておきたい、上手にアイデアを引き出す方法

アイデア出しの4つのルールと2つのテクニック

2017.07.26
 

「これまでにない新商品を考えて!」
そう言われても...

来週の会議は「新製品の企画」がテーマ。さて、参加者の顔つきはいかがでしょうか?
「自分のアイデアに陽の目が当たる!」とヤル気まんまんの人もいれば、「アイデア出しは得意じゃない」「自分の案が批判にさらされるのは辛いな」と、消極的な人もいるでしょう。中には「これまでアイデアをいくつも発言してきたけど、ひとつも採用されなかったしね」と、アイデアがあるにも関わらず、モチベーションの上がらない人もいるかもしれません。

いくら「自由にアイデアを出しましょう」と言ったとしても、発言がなく、「シ~ン」としてしまうこともあると思います。世の中には様々な発想法やアイデア出しのテクニックが紹介されていますが、その原点とも言える2つのテクニックを知っているだけで、基本的なアイデア出しの技は充分です。その2つとは「ブレインストーミング法」と「KJ法」です。共に日本に紹介されたのは40年以上前ですが、知らずに会議をしている人がまだたくさんいます。

「ブレスト」のルールは4つだけ

「創造会議」は、アイデアをどんどん出してもらう「発散」と、それをまとめるための「収束」の2つの行程によって構成されます。
その「発散」をうまく行うために、よく使われる手法が「ブレインストーミング」、通称「ブレスト」です。ブレストというとアイデアを出すディスカッションのことをイメージする方も多いかと思いますが、正式にはしっかりとした進め方があります。1938年頃に、アメリカの広告代理店BBDOの副社長をしているアレックス・オズボーン氏が考案した発想法で、以下の4つのルールが定められています。

①批判禁止...誰かがアイデアを出しているときは、他の人は決して批判的なことを言ってはいけない
②自由奔放...アイデアを出すときは「できる」「できない」を問わず、自由な発想で発言しよう
③質より量...優れたアイデアを1つ出すより、質は問わないが膨大なアイデアを出すことを目指す
④結合改善...他人のアイデアに自分のアイデアを加えて、よりよいアイデアにしていこう

「ブレスト」という言葉は有名ですが、実際の会議ではこの4つのルールは驚くほど実践されていません。

「KJ法」でアイデアを組合せて整理する

アイデア出しの手法で「ブレスト」と同じぐらい有名なのが「KJ法」です。文化人類学者の川喜田二郎氏が、自身の調査方法をまとめるために考案したもので、付箋(カード)を使ってアイデアを出し、整理するものです。 川喜田氏は、カードによるアイデア出しを以下のように説明しています。

「単独ではばかげていると思っていたアイディアが、ひじょうに大切なものであったということがよく見いだされる。つまり構造のなかに位置づけたときに、ある単独のアイディアがどれくらいよいか悪いかが、単独の場合とは別の意味をもってくることがある」(『発想法』より)

つまり、付箋(カード)で、アイデアを並べ替えられるようにすると、アイデアの新たな組み合わせを考えやすくなる、というのがこのKJ法の最大のメリットです。

また、単にホワイトボードに書き出すより、参加者全員に付箋(カード)を配り、書かせることによって以下のようなメリットも生まれます。

●付箋を配ると、参加者が「書かなくては」→「アイデアを出さなくては」という意識になる
●アイデアは人前で発表するより、書き出す方がプレッシャーが少なく、結果アイデアが出やすい
●アイデアを参加者がそれぞれ付箋に書くので、板書役の負担が減る

KJ法を使うと、アイデアを書いた付箋を自由に動かし組み合わせをイメージしやすくなります。また、発散のあとのまとめ、つまり収束フェーズで似たアイデアを整理するのにも便利です。

ブレストの4つのルールを意識しながらアイデアを発散し、KJ法を使いながら、アイデアを組み合わせたり、まとめたりしながら収束していく。こんな「創造会議」なら、参加者のモチベーションもアップするでしょう。

作成/コクヨ

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