椿山荘 チャペル[VENT VERT]

 椿山荘の中にある独立型のチャペル「VENT VERT」のリニューアルをコクヨにて担当しました。ただ単に場を表面的にリニューアルするのではなく、「椿山荘で挙式を挙げることの意味」を徹底的に考えた結果、「ストーリー性を持たせた空間」を提案。歴史と品格の椿山荘、結婚する2人、両親との感動・・・など、様々なストーリーを考えた演出を随所にちりばめた空間を創り上げました。

 まず、現状のチャペルの外観が中世ヨーロッパの古城のような重厚な石造りであることから、「挙式する新郎新婦が古城にゲストを招いて挙式を行う」というイメージを持って空間全体をデザイン。2Fホワイエの書棚には挙式シーンのベストショットをアルバムに納め、新郎新婦にいつでも閲覧頂ける仕掛けもご用意しました。57年の歴史を持つ椿山荘では、この先も何千組ものカップルが挙式を行うはずです。そのカップル達の「歴史を刻む場」=「夫婦の原点として挙式後も立ち寄ることができる施設」を目指しました。
 また、これらのストーリーに相応しい場として、チャペルのベンチのディティールを始め、バージンロードの幅、シャンデリア、廊下に飾られているアートワークまで徹底的にこだわり、アンティークの雰囲気は残しつつ、現代的な要素を散りばめたデザインを心がけました。

 リニューアル後は成約率が大幅に向上したと聞き、プロジェクトメンバー一同大変嬉しく思っています。

Review

Designer:青木 耕治[Koji Aoki]

DESIGNER:青木 耕治[Koji Aoki]

 ウエディング空間を設計する上で最も難しい点は、神聖な空間でありながら商業性を帯びている点です。
 式を挙げる2人やその家族は、1時間にも満たないその間に一生の内でも最もハイライトな思い出を残します。その思い出をより美しく残して頂く為に、影で動くスタッフの動線や、照明の調光などの仕掛けがあり、商業ベースで言えば、時間単価が最も高い空間の一つと言えます。 その商業性を背景にして神聖な印象を持たすのが難しいと言われている点なのですが、今回のウエディング設計では商業性を「ストーリー」という物に置き換え、神聖さを「空間の雰囲気」で演出しています。これらの考え方を用いる事で、上手く実現出来たと考えています。

Designer:鹿野 喜司[Hisashi Kano]

DESIGNER:鹿野 喜司[Hisashi Kano]

 ウエディング空間の主役はもちろん新郎新婦であり家族であり、空間とそこにまつわる演出は、そのひと時をどれだけ惹きたてられ、魅力的に感じて頂くか。そして、そこでの数々のストーリーは椿山荘様だからできること。これらを実現するためには、僕らデザイナーだけでは限界があり、お客様と意見交換をしながらみんなで良いものにしていこうという思いから、実現できたものだと思います。
 チャペル「VENTVERT」のストーリーは、演出、空間、そしてアートワークまで一貫したデザインをすることで、よりオリジナリティの高い、他にないチャペルになったと思います。

その他の納入事例

ページTOPへ戻る